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進行性乳がん生存率は10年後では相当低い?防ぐにはどうすればよいのだろうか

フリーアナウンサーの小林麻央さん(33)が進行性乳がんにかかって療養中だということが大きく報じられている。早期よりがんの進行が進んでいる乳がんをこう呼ぶそうだが、生存率も5年、10年後になるとどうなるのか気がかりだ。

そんな小林麻央さんの病状を旦那で歌舞伎役者の市川海老蔵さん(38)が会見で伝えているが、なぜ彼女は早期発見出来なかったのだろうか?
そういう疑問が湧くと同時に、まだ彼女は33歳という若さだという事実。

これが私たち30代の女性にいつ降りかかってくることとなるのか、無視できない事実だ。
また、生存率5年ごとか 10年後とか、そういう数字の他、まだこの病気について知っておかなくてはならない気がかりな数字がある。

それを見て、小林さんと同じ年代の私たちがどうすればこの病気を防ぐことが出来るのか、考えてみよう。

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小林麻央の進行性乳がんはステージ3

乳がんに限らず、がんはその病気の発達の程度によって4つのステージに別れるとされている。

一番軽いステージ1、その次の2までが早期がんで、この段階で発見し治療すれば完治も期待できるほど治癒率も高くなるし、また5年生存率、10年生存率も高い。

それよりも一段階進んだのがステージ3、そしてこれ以降の乳がんを進行性乳がん と呼んでいる。

ステージ3の進行性乳がんだと、5年生存率は8割をやや切るくらいなので、低いとは言えない数字なのだが、10年後の生存率になると53%、という厳しい数字だ。

ちなみにこの上のステージ4になってくると10年生存率はわずか15.6%、そし5年生存率でも32.6%。
相当に低くなる。
(数字は国立がんセンターのもの)
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すべてのがんに言えることだが、早期発見が大切で、特に乳がんは毎年の定期検診を始め、セルフチェックも行うことが勧められている。

小林麻央さんの場合、現在通院して抗がん剤投与治療を続けていると旦那の海老蔵さんが会見で伝えている。

手術をすることを前提で治療を続けているとのことだが、手術が成功してもその後がまた心配になる。

いずれにしても楽観視は出来ない病状だと言うことになるだろう。

生存率だけではない!再発率にも注目

一方、「生存率」というと5年後、 10年後でも「生きている」という意味でしかない。

その間もしかしたらがんが転移したり再発する可能性も捨てきれないし、そのためにその後10年や5年をがんと闘うこととなる場合だってある。

手術したりして治療直後、一時的に安心したはよいが、後になってそういう病巣が発生するかもしれない。

実際、乳がんはこうした再発の多いがんとして知られている。
なのでそういう不安がついて回ることも頭に入れておく必要があるだろう。

10年後の再発率について見た場合、早期がんであっても再発の可能性はゼロではない。
大まかにみると、乳がんの再発率は
ステージ1は10%、2は30%になるといわれている。
そしてステージ3、4の進行性乳がんでは50%以上になるとのことだ。

ただ、この数字に一言添えておくと、こうした再発の可能性は治療後2,3年以内に起こることが多く、また再発全体の7割ほどが5年以内に生じやすい。

そして再発の際にはたいてい始めにがんの生じた胸やリンパではなく(これを局所再発という)、むしろ全く別な場所に転移している、つまり遠隔転移のケースの方が多い。

そのために一度治療して完治したように見えたとしても、予後の経過を絶えず病院で定期的にチェックしなければならない。
これがこの病気の難しいところだ。

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小林麻央は進行が速くて定期検診でも見つけられなかった?

ただ、なぜ小林麻央さんが、進行性乳がんといわれるステージ3の乳がんにまで進んでいたことに気づけなかったのだろうか?

個人的にはこれが一番疑問に思うことで、ステージ3になるまでに病巣の発生から進行まで、少なからず期間があったはずだ。

もちろん様々に進行のスピードは違うと思うが、もしかしたら小林さんの場合、かなりスピードが速く、定期検診でも発見出来なかったのかもしれない。

その裏付けがやはり旦那の海老蔵さんの会見コメントで、
「(彼女のがんの)進行具合はかなりスピードの速いもの」
と語っている。

北斗晶さんもステージⅡbの乳がんで右胸部全摘出の大手術になった時には、秋に定期検診を受けて異常なしと言われていながら、明くる年の1月あたりでは胸にしこりを見つけている。

40代の北斗さんでも、このように定期検診でも引っかからないような進行の速い場合もある。
だからもしかしたら小林さんも同じで、さらになまじ33歳という若さががんの進行に悪く影響したかもしれない。
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だがそうなると、同じ年代の私たちにとっても決して無関係とは言えなくなる。

若いとがんの進行は速い。
医学の素人の私たちが知っている経験則のようなものだが、事実に間違いないし、20代、30代の統計は出ていないようだが、若い人ほど生存率も5年後、10年後も悪くなっていることは容易に想像できる。

乳がんは今や女性の12人に一人がかかると言われ、女性のがんの中で最も罹患率が高い。

小林麻央さんはお気の毒だが、私たちが進行性乳がんにいたらず、悪くても何とか早期のステージ1くらいで発見するためには、毎年の定期検診、そしてセルフチェックを欠かさず続けていく必要があるだろう。

遠藤朱夏(えんどう あやか)

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