最近なんだかサバ缶の値段が上がっていないだろうか?
それだけでなく、スーパーでも通販でも品切れになっておちおち買えやしない。
なぜそんなにサバ缶だけが人気沸騰なのだろうか?
それに、他の魚の缶詰にも、栄養価だって似ているのも多い。
それなのになぜ?
だから思うけれど、実際今のように、サバ缶だけ人気が出すぎて売り切れてなくなってしまうなら、他の魚の缶詰でも大丈夫ではないだろうか?
すごく素朴な疑問だけれど、そんな「なぜなに」を追いかけてみた。
人気があるのも当たり前!サバ缶のすごいメリット4拍子!
なぜサバ缶ばっかり人気がダントツに出て、売り切れになるほどなのか?
それはハッキリ言って、サバ缶がいろいろな面で優れているから、ということ。
下にざっとお伝えしてみるけれど、これで人気が出ない方が「なぜ?」になる。
- サバ缶の長所は何と言ってもまず栄養価。青魚のサバは、DHAやEPAを多く含む。
DHA(ドコサヘキサエン酸)は脳の働きを活性化してアルツハイマー病にも効果があると言われるし、EPA(エイコサペンタエン酸)とともに血液をサラサラにして、動脈硬化や高血圧の予防に良いと言われている。 - しかも缶詰に加工することによって、生のサバなどよりも逆に栄養価が凝縮して高くなる、といわれている。
- それでいて非常に安価。一見ビンボーそうな食べ物に見えてしまうサバ缶だけれど、栄養の面で考えれば高価な料理などよりもコスパは比較にならないくらいバツグンだ。
- そのままでもすごく美味しい。そして料理のアレンジも豊富。ぜひ○ックパッドをのぞいてみていただきたい!
これだけ4拍子がしっかりそろったサバ缶。
人気なのは当然のことだろう。
なぜ他の魚の缶詰よりも売れるのか
でもご存じのとおり、青魚と言えばさばだけでなく、たとえばイワシやサンマだって仲間になる。
そして、栄養価や値段だってサバと比べてもそれほど劣っていないはずだ。
じゃあ、なぜサバ缶だけ品切れ、品薄になるほど人気が上がって、もてはやされてしまうのだろうか?
ちょっと疑問なので、自分なりに理由をまとめてみた。
【その1】他の青魚よりも漁獲量が安定して高い
サバの良いところは、漁獲量が毎年高く、そして安定しているということ。
もちろんこれが安価になる理由にもなるけれど、供給側が安定しているのはすごく心強い。
それに対して特にサンマは不漁になることもあり、特に17年はサケやイカなどと一緒に漁獲量がガクンと減ってしまっている。
【その2】テレビや各種情報メディアがサバ缶ベタ褒め!裏に水産業者の思い入れがチラリ?
もう一つ、サバ缶がなぜこんなに大人気なのか、その理由はメディアの力が見逃せない。
最近は情報番組やバラエティー番組、料理番組などなど、至る所で「サバ缶が美容と健康に良い!」ともてはやしてくれている。
だから注目されて人気になる。
そして、もちろんその人気はサバ缶が本当に栄養豊富で優れた食品だということに裏付けられて安定しているわけだろう。
そしてそういうメディアの取り上げ努力の裏では、たぶんサバやイワシを扱っている水産業者の肩入れ、思い入れもあるのかも知れない。
実際、サバの水揚げをになう地元の漁業関係者は、あの手この手でサバを多くの人にもっと食べてもらえるようプッシュしているようだ。
(参考:https://www.jiji.com/jc/article?k=2018052600161&g=soc)
品切れで手に入らなければイワシ缶、サンマ缶もアリ!
そんなわけで、なぜ今、サバ缶がこれだけ人気なのか、それを探ってみた。
もともと「缶詰」と言われてしまうと、どうしても“みすぼらしい食事”みたいなイメージがあった。
同じ魚でもちょっと贅沢しようとすると生の魚、特にお刺身に目が行きがちだったけれど、こういうサバ缶の人気、フィーバーぶりで缶詰のメリットがすごく引き立ってきたといえるかも知れない。
最後になるけれど、サバ缶がこの頃人気がありすぎて品切れになって困っている方。 そういう場合にオススメしたいのは、同じ青魚の缶詰のうち、イワシ缶やサンマ缶などを試してみてはいかがだろうか。
特にイワシ缶。
水産業者も「もっと食べて欲しい」と願ってオススメしているし、サバ缶と同じくDHA、EPAも豊富。
人によってはイワシ缶の方が美味しいという場合もある。
というか、イワシの煮付けなどはあの細かい骨がどうしても食べると邪魔になるけれど、缶詰だったらそんな気遣いはゼロ。
スーパーでサバ缶のコーナーに行けば、その横に絶対あるので、一度お試し願いたい。
遠藤朱夏(えんどう あやか)