小林麻央さんの病状についてさらなるショッキングな事実が浮上した。
皮膚転移によって、がんがお腹を突き破る、という異様な状態にまでなっている、という情報だ。
乳がんのステージ4という深刻な末期状態にある中、小林麻央さんの余命が報道の度ごとに心配されていた。
だがそれが奇跡的に命を取り留めているという形だろうか、夫の市川海老蔵さんも驚きを隠せないほどに麻央さんはがんばっているのだ。
その中でこれまでにも骨や肺へのがん転移が知らされているものの、お腹に現れた皮膚転移というのは初めて聞く情報でもある。
いったいお腹がどうなったというのだろうか?
そして新たに彼女の余命について危ぶまれることとなるのだろうか?
小林麻央の皮膚転移は「花咲き乳がん」?すでに16年に現れていた?
小林麻央三については、末期の乳がんと言うことで、何度も余命について取りざたされている。
だが実のところ、夫の市川海老蔵さんも語っていたとおり、2016年の夏頃までしか「持たない」と諦めていた経緯があった。
だがその後再入院や手術をするなど、非常に病気に対して小林麻央さんの健闘ぶりが見られる。
それどころか、16年9月にはブログKOKOROを開設して、多くの人たちから応援をもらっていて、朗らかな毎日を綴っている。
その様子に医療関係者も賞賛の声を上げているし、当の市川海老蔵さんも驚きを持って彼女の様子を見つめているようだ。
だが一方、同じそのブログの中で、特定の会員限定に書かれた記事の中ではそういう彼女の深刻な病気の様子や治療、さらには自分自身の余命について、医師に尋ねてみたようないきさつまで克明に書かれているようだ。
あくまでも特定会員限定の内容なので語りきれない部分はあるが、それでもそういう情報はある程度流出している。
そこで語られているのがお腹に皮膚転移が出てきている、ということ。
そして専門的な医療関係者なども小林麻央さんの病状については見解を示したりしている。
それによると、麻央さん自身はブログでも語っていないが、どうやら「花咲き乳がん」という種類の末期乳がんのようだ。
これはがんの転移が皮膚に現れるもので、お腹の表面を突き破ってがんが表に露出したことを示している。
要するに体の内部が表に出て来るので、当然出血もするし潰瘍やただれ、強烈な痛みも伴う。
そしてものすごい臭いも発したりする、という異様なものだ。
花咲き乳がんの「花」にイメージをとらわれるとピンとこないかも知れないが、非常に見た目にも、また嗅覚的にも恐ろしいものだというしかないだろう。
このような状態では、一般の人たちがあらためて彼女の余命を心配したり予測するのもある意味ムリもない。
ただ、このお腹の皮膚転移、ある専門家の推測によると、今回初めて見られるようになったものではないらしい。
昨年16年、麻央さんは一度自宅からの通院に戻った後、6月に再入院しているが、その頃あたりからすでにお腹に皮膚転移(皮膚浸潤とも)、つまり花咲き乳がんが見られたという主張もある。
実際いったん自宅に戻った小林麻央さんが、なぜ再入院したのか、疑問もいろいろ浮上していた。
だが花咲き乳がんにかかっていたとすれば、自宅でいることが非常に大変になってくる。
悪臭もするし、患部の消毒やケアなど、それこそ専門の人がつきっきりにならざるを得ないし、それと並行して何らかの“不測の状態”もありうる。
これらを考え合わせれば、再入院というのは自然な流れだったのかも知れない。
お腹の皮膚転移ですぐに余命という結びつきはあり得ない?
ただ、そういう極限的な病状の中で、確かに小林麻央さんは医師たちの予測をくつがえす形で命をつないでいる。
実際、夫の市川海老蔵さんが妻の麻央さんの余命について、16年5月には医師から「夏までの3ヶ月」と告げられている事を「市川海老蔵に、ござりまする。」(17年1月放送)で語っていた。
小林麻央さんは病院から自宅に戻ることとなった。
おそらくその後花咲き乳がん、つまり皮膚転移が起こって自宅に居づらくなったためもあってか再入院したのだろう。
それを考えれば彼女本人は言うまでもなく、海老蔵さんや子供たち、家族のつらさは筆舌に尽くしがたいものがあったにちがいない。
だがそんな病状でもしっかりと小林麻央、という女性は生きながらえている。
皮膚転移がお腹に出る、というのは彼女自身が語っているという以上、事実以外の何物でも無いかも知れない。
だがそんな中でも小林麻央さんのように健在でいられる。
これもまた事実だということだ。
だから彼女の様子をもって、必ずしもこうした病状が余命と直結するものでもない。
それが断言できるにちがいない。
おそらく小林麻央さんについては今後もまた新たな病状が判明するごとに、余命の事が取りざたされて来るだろう。
そういう一般からの思惑とともに、夫の市川海老蔵さんもショックを受け続けることとなるにちがいない。
だがこうして小林麻央さんが生き続けていることが、多くの同じ病気に苦しんでいる人たちにとって大きな心の支えになっていることも事実だ。
今後も彼女は医師など専門家の余命宣告さえも再度くつがえしていく。
そういう奇跡を生み出すことを心から願いたい。
山口昌子(やまぐち あきこ)
[追記:訃報]
小林麻央さんが家族の看病も空しく6月22日夜、静かに息を引き取ったことが伝えられた。
長い闘病生活の末、最後には自身で望んでいたとおり、自宅療養を進めていた矢先のことだった。
21日から容態が急変し、舞台で忙しかった夫・市川海老蔵さんも駆けつけ、お母さん、そして姉の麻耶さんたちと一緒に懸命に看病を受ける中、その努力も空しく34歳という大変若い命を終えてしまった。
明くる23日、それでも海老蔵さんは舞台に臨み、公演中の合間を縫って渋谷のコクーンシアターで会見をし、最後の様子を伝えている。
「これは本当に不思議なんですが」
と涙に暮れながら語る海老蔵さんの口からは、妻の麻央さんが最後に伝えたひと言が今でも私、そして多くの方たちの心に忘れられないでいる。
「愛してる」
そう言い残して“旅だった”とのことだった。
妻として、2児の母として、素晴らしい女性だった。
心からご家族の方々にはお悔やみを申し上げたいとともに、ご冥福をお祈りしたい。