乙武洋匡さんが現在に至るまでずっと仕事もしないでほとんど引きこもり状態のようだ。
16年の11月に民放のバラエティー番組に出たきり、忘れられているというか。
かと思ったら現在ある週刊誌のインタビュー記事では過去の行為、そして今後の仕事への意欲についていろいろと語っている。
将来の仕事として再びメディアに出たい、そういう願望を持っているというのだろうか
でも乙武洋匡さんのコメントで読み取れるのは、多くの人たちが指摘しているとおり、確かにいろいろな批判を向けられても仕方がないかも知れない、そういう内容に思える。
その理由はいろいろ考えられるけれど、自分の思うところも含めて語ってみたい。
乙武洋匡への感想で一番多いのは
女のカンは当たったというか。
乙武洋匡さんがああいう不倫騒動を引き起こしてメディアからすっかり姿を消す前から、私の友人女性が言っていたことがあった。
何となくこの人は怪しい、というものだった。
そして現在もなお、彼については最近の週刊誌のインタビュー記事を見ても彼女は同じような感想をもっている。
仕事へと復帰する意欲をも見せていた、インタビュー記事を見るとそういう彼の姿勢も見えるのだが、まずそれに対する一般の意見はやはりもう信頼性がない、というもの。
5人の女性と不倫行為、それが16年3月の週刊誌報道で明るみに出た時に彼は何と自民党の東京選挙区に参院選出馬をも検討していた。
つまりそういう裏事情があるにもかかわらず、乙武洋匡さんは選挙区民に事情を明かすことなく、政治家の仕事まで着手しようとしていたことになる。
その彼を選挙戦に後ろ盾していた政界や自民党関係者がどのくらい彼の女性関係を知っていたのか、現在でもたぶん明るみに出ては来ないかも知れないけれど、とにかく彼自身、そういう事実を隠して平然と選挙に出るつもりでもいた。
そういう風にしか見えてこない。
不思議なもので友人の女性の予言というか判断、こういう風にテレビタレントとか有名人の怪しさについてはよく当ててくれる。
乙武洋匡さんの時にもそう思ったらしく、その理由を聞くと、
「なんだか不自然なくらいテレビとかメディアに出ている、出ようとしているから」
だそうだ。
彼女独特のそういう“自然か不自然か”のバロメーターがあるらしい。
自分の「行為」の原因や発端を巧妙にそらして表現?
乙武洋匡さんに対しては、現在仕事をほとんどしていないとは思うし、だから週刊誌でのインタビューで、再スタートをする意欲を見せている、という気持ちを語っているのだろう。
確かにも過去の信頼失墜、そして妻・仁美さんへの裏切り行為に対する衝撃があまりに大きかった。
だが今回のインタビューでのコメント、それに対する一般の方たちの意見としては、はっきり言ってしまうと
「巧妙に自分に向けられている非難の矛先をかわす、もしくはやわらげようとしている」
そういう感想を持ってしまうようだ。
その内容、過去の不倫行為は結局乙武洋匡さんが障害者である、その世話の負担を減らそうとして妻も認めていたことだった、というくだりがある。
はたして多くの女性たち、これを真実だと認められるだろうか。
そして自分が不倫行為に至ってしまった経緯について、その釈明を連ねているようでもある。
「自分の不倫について、私の弱さが引き起こした、ってこの人言ってるよね。
そういえば聞こえはよいかも知れないけれど、じゃあとんでもない犯罪を犯した人が、自分の心の弱さが引き起こしてこんなことをした、自分の中の『悪の心』とかが原因でこんなことをしでかした、といえば許してもらえるわけ?
なんだかすごく計算高いように見えてくるんだけど」
確かにバラエティー番組でもそつなく流ちょうに会話をする、そういう印象のある乙武さんだ。
現在までこんな状況になるようなことをしでかしていなかったら、文筆家やコメンテーターとして仕事もたくさん持てただろう。
今後の仕事や、現在について世間が求めるものは
乙武洋匡さんはそういうわけで現在、おそらくほとんどメディアからの仕事は来ていないと思うし、仕事があったとしても在宅ワークみたいなものかも知れない。
あるいは元々障害者ということもあって、何かの補助のようなものが公共機関などから支給されている可能性もあるだろう。
ただ、乙武洋匡さんが自分の語る通り、将来的にまた同じ仕事を手がける様な希望を持っていたとしてもいかがなものだろうか。
現在そういうわけで、世間の声は全く彼に背を向けていると言える。
そして万一テレビ出演などの仕事が来たとして、コメンテーターのような形で放送されたとしてもその後が大変になるにちがいない。
一般視聴者からの苦情や避難が殺到するのはほぼ予想できるからだ。
これはあくまでも私の予想と願望だが。
数年の間はそういう表に出る仕事はせず、目ただない形で内職みたいなことをやっていた方がよいのかも知れない。
そしてその後はたとえば後悔や懺悔の回想録みたいなテーマで書籍やインタビューを発信する機会もあるだろうか。
自分の妻子を犠牲にして、そして世間に真実を伝えないまま政治家になろうとしていた、そういう彼に対する世間の目は冷たいけれど、考えようによっては「厳しい」という表現にもなり得る。
本当に彼が自分の「弱さ」に立ち向かわなくてはならないのはこれからかも知れない。
山口昌子(やまぐち あきこ)