「守護霊インタビュー」というシリーズ本を星野源さんに関して幸福の科学が出版。その内容、どう考えても「あっちの世界」というか。
この「守護霊インタビュー」本で星野源さん自身が幸福の科学に入信しているんでは?などと一時騒がれているが、その内容について星野源さんが異議を申し立てしたようなアクションもこれまでない。
だから基本的にスルーするつもりでいると思うけれど、こういう風に多くの著名人の守護霊という設定で対談本を出すこの宗教団体、その後には清水富美加さんの出家騒動で今なお騒ぎの渦中にあると言える。
守護霊と言えば江原啓介さんを連想する方も多いに違いない。
その江原さんは一体どう考えているのだろうか?
星野源の人気上昇に便乗して幸福の科学が守護霊インタビュー本?その内容もセンセーショナル!
「逃げ恥」で降って湧いたように人気に火がついた星野源さんだが、今の彼はそういう上り調子一辺倒だ。
すでに夏スタートの新ドラマ『連続ドラマW プラージュ』(WOWOW)に主演することが決まっているし、センバツ期間中には阪神電鉄が甲子園駅のメロディーも彼の「恋」に変更することが決定している。
「守護霊インタビュー」は、こういう彼がもちろん出版に承諾したとは思えない。
事実、他の著名人の「守護霊インタビュー」本も、その“守護霊を持つ本人”に事前の打診などはしていないようだ。
だがその内容、確かに善し悪しは別としてもセンセーショナルで、いわば彼の人気とのコラボで噂が噂を呼ぶような騒ぎとなった。
あるいはだけれど、そういう星野さんの人気に目をつけた幸福の科学側が、その守護霊インタビュー本を出すことで自分のところがさらに世間の注目を浴びることができる、つまり牽引役になってくれるという目的があったのかも知れない。
もちろんこれで世間の注目を浴びれば本自体の売れ行きもアップするし、星野源さんには関係なくその収益は当然教団の方に環流するはずだ。
一見信じがたいことがきっかけで世間に広がっていく新興宗教
その内容、私はまともに読んだことはないが、すでに女性セブンなど大手メディアなども断片を伝えている。
その内容、確かにマジメともジョークともつかない内容で吹いてしまうけれど、なるほど人の目を引く物だ。
「「話モテ」っていうのをしなきゃいけない。(中略)沈黙させないように、話で、トークで惹きつけないといけないんですねえ」(引用:女性セブン2017年3月9日号)
ただ、おそらく星野源さんも今のところこういう内容をすでに知っているかも知れないがスルーしているにちがいない。
そして彼自身もこういう本ので回ることについてはいろいろな違和感を覚えていることだろう。
現に池上彰さんやビートたけしさんなども同じようにこの宗教団体から守護霊インタビュー本を出されているが、彼ら本人には全く許可も取っていないことが分かっている。
でもよくよく常識を考えれば、このこと自体がすでに異常では無いだろうか。
あくまでも個人的な見解だけれど、新興宗教と呼ばれるある種の宗教団体は、その知名度アップ、または信者獲得に際して突拍子もないこと、世間をあっと注目させるような行動に出ることがある。
たとえばかつて多くの問題を引き起こしていたオウム真理教などは、初期の頃あの教祖の大きなポートレートを積んだトラックで、都内にあの独特なBGMを流していたりした。
区議選などでもあの異様な白装束をまとってままの幹部信者たちが演説をしていたという。
江原啓之ならこう考える?今までの彼の行動を振り返って推測
守護霊というと連想されるのがスピリチュアリストとして今でも現役の江原啓之さん。
だが、星野源さんの「守護霊インタビュー」 本の内容も含め、幸福の科学の同列の本の内容について触れたことは今のところ無いようだ。
だが私は考えるけれど、江原さんは一見そういう無関心な態度を装っていながらも、ああいう一連の本の出版、ひいてはこの宗教団体の活動などについてはそれなりの「考え方」を持っているにちがいない。
なぜかと言えば、少なくとも今までスピリチュアルな世界を自分が率先して世の中に広めてきた、という自負もあるだろうし、いろいろ江原さんの本を読み解くと、直接間接にかかわらず、やはりそういう宗教的なことについても自分の姿勢を持っていると考えられるからだ。
「自分の将来への葛藤とか様々な悩みなどは、自分という魂をこの世で磨くための“磨き粉”となるもの。」
私が江原さんの説く内容をまとめた物だけれど、その中で心に残っている下りにこういうポイントがある。
それは自分自身でこの世で実行し、ひとえに自分のことは自分が責任を持つしかない。他の宗教とか他人に肩代わりしてもらえる物ではない。
辛い表現かも知れないけれど、最終的に頼るべきは自分しかない、と私も思っている。
たぶん江原さんもそう考えているのではないだろうか。
考えてみれば星野源さんだって子供の頃はイジメからパニック障害に陥り、最近では生死の境をさまようような「くも膜下出血」という大病もしている。
そういう星野源さんだから、こういう宗教団体の「守護霊インタビュー」本を達観した目線でとらえているのかも知れない。
そんなわけで、星野源「守護霊インタビュー」本を中心に、この問題の内容を自分の思考を切り口に追跡してみた。
最後になるけれど、今そういうわけで幸福の科学は多くの著名人の方の守護霊インタビュー本を続々出している。
しかしながらその内容もさることながら、これらがその守護霊を持つ著名人自身に出版しているのかどうか。
これ自体が今後どういう風に社会の中でとらえられていくのか?
著名人の方々のサイドでは、肖像権の問題なども指摘の声も上がっているようだが現実的に難しいものでも有ると言われている。
だから言ってみれば、今後こういう微妙な問題に対して、むしろ私たち世間の方がしっかり注視する必要があるかも知れない。
えがみななみ