舛添要一・東京都知事の政治資金疑惑を巡って、先日釈明会見を開いたが9割方の視聴者は納得がいかないという判定を下している。
これを受けて桝添氏が任期満了前に辞任しそうだとも言われているのだが、今、辞任の時期についてショッキングな推測がされているようだ。
すでに舛添氏については、政治資金を巡って釈明会見でも核心に触れず、非常に不鮮明な説明しかしていないとして多くの視聴者からさらなる疑惑を持たれてしまっている。
だが辞任の時期に対するある推測は、そのような彼のマイナスイメージにさらに追い打ちをかけるようなものと言えるだろう。
その辞職の時期とは?
桝添都知事が夏のボーナス支給を受けるまで辞任しない?
なんとその辞任の時期、夏のボーナスが満額で支給される権利を得ることになる6月1日、およびそれ以降のことになると言われているのだ。
桝添都知事は昨年も都の職員として同一時期に380万円近くの夏のボーナスを支給されているが、そのボーナスが満額支給される権利を持ちうる6月1日まではなんとしても都知事の地位に残留するはず、ということのようだ。
報道でもすでに一部のメディアが推測として伝えているし、これを知った都民も多数いるのは間違いない。
本当なのかどうなのかわからないが、だがなぜ舛添都知事がそんな推測が流れるまでに金銭についてシビアな姿勢なのだろうか?
そういえば桝添と知事はオークションもやっていたというし、今回の政治資金疑惑問題も金銭がらみの問題だ。
桝添都知事の金銭問題の理由は自分の台所事情か
その理由は今のところ二つ考えられるだろう。
一つには、桝添氏の家庭の台所事情がよろしくない、という推測からだ。
彼の今回の疑惑について、石原慎太郎・元東京都知事が語ったところだと、桝添都知事はこれまでに2度離婚している。
一人目の妻はフランス人、二人目は自民党の片山さつき参議院議員だったが、離婚する際には慰謝料や子供の養育費など、かなりの出費となっているはずだ。
タレント学者としてメディアに登場した桝添氏は、人気がピーク時には年収3億円を稼いでいたそうだが、離婚と再婚を繰り返す中で、かなりの散財となった、これが石原氏の分析のようだ。
したがって桝添氏は豪遊したりなどしていて一見裕福そうに見えるけれど、そうではない。
今の桝添氏はかなり台所事情が悪くなっているということだろう。
そして、かつて確かに大金を稼いで贅沢な生活はしていたはずだし、その過去の生活を今一度、とあこがれてしまったのが今回の問題の発端ということになるかもしれない。
認知症の疑いも
そして上とは全く別な理由が今、同時に推測されている。
それは彼が認知症にかかっている可能性が指摘されている、ということだ。
桝添都知事の会見の模様を見ていたある臨床心理士のコメントでは、とりわけ彼がこれまで実際に行っていたことについて、記者達に問われた時、桝添氏は執拗に「今は記憶にありません」と答えている。
「記憶にない」と答弁する仕方は、政治家などが公聴会などで釈明する時によく聞かれる常套句だ。
なので桝添氏のこの発言、かなりグレイなイメージもある。
だがもしも本心から彼がこのコメントを語っているとすれば、軽度の認知症にかかっている可能性もあるというのだ。
確かに指摘されればそう思うのはムリもないだろう。
しかしながら本当にそうであれば、悠長にしている場合ではない。
むしろすぐに辞任して病院で治療を受けるなどした方がよいはず、となる。
個人的な疑問―桝添都知事はなぜ以前から変貌したのか
桝添都知事が辞任するかどうか、という基本的な疑問を含めて、その理由や時期については他にも様々に言われていたりする。
それは今後実際に舛添氏がどう動くか、というのを見ることとしたいが、それにしても私個人の思いとしては、桝添氏が今回の政治資金問題はもとより、元妻の片山さつき氏へのDV疑惑、そして女性問題なども含めてなぜこのように世間の評価が覆ってしまったのか?
それが非常に疑問なのだ。
少なくとも都知事になる前までの桝添氏は、今のように任期前に辞任を望まれたり、 その時期を推測されたりすることなど考えもつかなかった。
むしろ一定以上の人気を得て、だからこそ都知事に当選できたはずだ。
舛添氏が仮に辞任し、その後自身の反省について回想録などを執筆することでもあればこうした自身の変貌についてその中で語ることもあるかもしれない。
それも今後どうなるかは全くわからないが、今は少なくとも、舛添氏が誠実に都知事としての責任を果たして職務を全うしてくれることを願いたい。
【追記】
桝添要一氏は6月15日に辞任を表明。
都知事が辞任するに当たっての定例記者会見も辞退を申し出たという異例の行動に出て、これまでの真相を一切釈明していない。
しかも桝添氏は夏のボーナスも含めた退職金、辞任した月の給与合わせて2700万円ほどを受け取る予定となっている。
“もらうものもらったら後は知らんよ”
のような彼の態度に改めて都民が怒りを沸騰させているようだ。
山口昌子(やまぐち あきこ)