ベッキーがいよいよ金スマでカムバックを果たすことになった。
視聴者の間ではなんだかずいぶん早い再起じゃないか、という声がやっぱり多い。
だが考えてみれば、あの大きなスキャンダルを巻き起こした彼女の行為に不快をていする視聴者にとってもっと屈辱に感じることがあるともいえるかもしれない。
それが今回のベッキーの金スマ出演となるし、実際もう一つあるように思う。
いったい何が視聴者側にとって屈辱といえるのか。
川田絵音の離婚がベッキーとのスキャンダルで確定
金スマでベッキーがどんなことを語るのか、中居くんが彼女にどんな語りかけをしていくのか、今から注目がされている。
だが同時に屈辱という言葉でいろいろな思いが錯綜しているかもしれない。
それが今彼女を巡る環境だ。
ベッキーと川谷絵音との不倫騒動は、数ある芸能人達のスキャンダルの中でもある意味特筆すべき特徴がある。
LINEの活用だ。
不倫発覚当初、ベッキーは曲がりなりにも謝罪会見を開いて釈明したが、それで名会見内容は今でも疑問視されているが、少なくとも神妙な態度で世間を騒がせたことをお詫びしている。
だがその直後、川谷絵音とのLINEのやりとりが週刊誌によってすっぱ抜かれ、その内容が当初の慎重な彼女の態度と全く異なることがわかってしまった。
その中で「センテンススプリング」という言葉では週刊誌のスクープを揶揄し、「卒論」という言葉では川谷絵音と彼の妻との離婚を催促する内容が書かれていたという。
このことがあって、ベッキーに不信の念を強めた視聴者が増大したことはいまだ記憶に新しいことだ。
しかしながら、現実を見ればベッキーの最初の希望、思惑だった二つの事柄。
つまりLINEで語った彼女の二つの上の言葉のうち、一つは実現しているのだ。
卒論、つまり川谷とその嫁との離婚がそれだ。
現在川谷夫婦はすでに協議離婚の最中で、しかも川谷本人ははっきりと妻とは離婚した、と発表している。
ベッキー自身が今回の騒動や謹慎で傷つかない、とは絶対言わないが、少なくとも川谷夫妻の離婚は彼女の希望通りとなっているのだ。
つまり見方を変えれば、彼女の不倫は一部成功していることになるのではないだろうか。
視聴者の不倫行為に対する怒りとは裏腹に、現実では彼女は不倫相手を妻と離婚させている。
ベッキーの早いカムバックは事務所や制作側、芸能人仲間のコラボの結果か
しかも視聴者や世間の予想を覆すかのような早期のカムバック。
様々に彼女にまつわる周囲の努力もあるかもしれないが、
予想を覆すことイコール屈辱
と考えた場合、これも確かに言えないことはない。
もともと金スマは、 番組タイトルが「中居正広の金曜日のスマたちへ」当時、ベッキーが初めてレギュラー番組をもらったという経緯がある。
金スマMCの中居くんもSMAP解散騒動のあおりでタイトル名の改変や自分自身の立ち位置についてこの時期まだまだ微妙な時だ。
もしかしたらそれだけに渦中のこの二人を引き合わせて視聴率をゲットしようという制作側の予想もあったのかもしれない。
今回の金スマはほぼ間違いなく視聴率が跳ね上がるだろうし、そういう現実を見る視聴者にとってはやっぱり屈辱と感じてしまう可能性もあるだろう。
だが当の二人にとっては、おそらくそれなりに年季の入った芸能人として通じ合えるものもあったことだろう。
また、中居くん自身も熊本の地震では身分を隠してボランティア活動するような人情肌のところもある。
ベッキー自身はそういうことがなかったかもしれないが、彼女の所属事務所や芸能人仲間から懇願されて、彼女を今回出演することに踏み切ったのかもしれない。
当たっていないものもあるかもしれないが、だからといってすべて外れているとも思えない。なにがしかの事実をこの推測の中で含んでいるように思うのだが。
川谷元妻とも直接謝罪して丸く収めた?
すでにベッキーは今回の金スマでカムバックする前、川谷絵音の元妻にGW中直接会って謝罪をし、二人の間で和解も出来たという。
だから金スマ出演というのは、元妻にとっても了承済みの行動なのだろう。
だがよく考えてみると、ある意味これで川谷絵音に再接近するお膳立ては出来たとも言えるかもしれない。
ベッキー自身は彼とはもう会わない、もう彼に対する想いはなくなった、という意味のコメントを発表しているが、おそらくそれでも世間はいまだ懐疑的になるしかないかもしれない。
その理由は、1月に彼女が行った釈明会見と、週刊誌が流出させたLINEの内容が著しく異なっていたからだ。
旦那に不倫されて一番の屈辱と悲しみを感じたのは間違いなく元妻の女性に違いないが、世間にとってもまた、LINEと全く違う内容の釈明会見を信じるように促されたこととなる。
そういう気持ちを持った視聴者からすればやはりベッキーに全面的に心を許すことは難しいだろう。
なので彼女が本当に金スマカムバック後、視聴者の人気を勝ち得るためには相当な努力と忍耐が必要になるのは明らかだ。
だがこの数ヶ月、芸能界への復帰を目指して自身様々な方面に謝罪の手紙を書いたり、謹慎生活を送っていた彼女。
それが本当に自分の誠意から出た行動であったにせよ、世間から認められるためにはこれまでの経緯を考えた場合、なまなかでは難しいかもしれない。
個人的には、今はせめて不倫相手と別れた元妻のことを大切にしていただきたいと願っている。
山口昌子(やまぐち あきこ)