乳がん?そんな風に思えるようなしこりが見つかった。
乳がんは今、30代、20代の若い女性たちにもじわじわ増えいるがんだ。
そのしこりの特徴について、硬いのがそうだ、ぐりぐり動くのは大丈夫、などなどセルフチェックについて様々に情報が流れている。
そういうしこりを自分の胸に見つけてしまったら、真っ青にならない女性などいない。私も一瞬、見つけた時には脳天に突き抜けるような恐怖を味わった。
もちろん乳がんに対する正しい知識も必要だし、特にセルフチェックではその特徴や硬い、柔らかいとか痛みがあるなどなど、しっかり確認する必要がある。
本当に慌てず騒がず。
気が動転している中で私も自分にそう言い聞かせた。
乳癌のしこりは硬い、柔らかいより痛みの特徴の方がわかりやすい?
乳がんにかかる女性の数、毎年のように激増の一途をたどっている。
その原因はがんだけにいろいろ言われていたりするし、原因を指摘されてもなんだか「雲掴むような感じ」の原因でしかない。
少なくとも医学ど素人の自分にはそう感じてならない。
そういうことは今回の記事ではスルーするけれど、とにかくじゃあ、ということでしこりの特徴としてチェックしたいこと。
私の体験上で言うと、乳がんかどうかの判別は、硬いとか柔らかいではなかなかつきにくいのではないだろうか?ということだ。
なぜかというと、確かに良性の腫瘍であっても、一定の硬さはある。
しこりを見つけてアワアワしている心境の中では、どうしても良性だと思うようにしてしまうし、下に説明する乳腺症との区別もつきにくくなることもある。
少なくとも私は見つけた瞬間、頭が真っ白になった。
そして自分の胸を指や手の平で触っていても、その感触がなんだか掴みようのない虚無感のようなものに襲われたことがあった。
だからその硬さをチェックすることも大切だが、他のポイント、特に痛みがあるか、もしくはしこりが動くかどうかなど、そういうところからも判定していくことをぜひおすすめしたい。
9割は良性!乳腺症など他の病気をまず考えること
ただ、しこりがあったからと行ってすぐに乳がん、つまり悪性の腫瘍というわけではなく、9割方は良性だ。
その乳がんとよく間違われる症状として乳腺症というのがある。
これは全然病気以前の症状だと言われている、一番錯覚しがちなものだ。
私の症状について初めに結論を言ってしまうと、私は幸いにもこの乳腺症だと病院ではっきり診察してくれた。
だから良かったけれど、乳がんのしこりは硬い、乳腺症は柔らかい、と覚えている方も多いはずだ。
硬いしこりがない場合も
ところが乳がんでも硬くなく、それどころかしこりがない場合もある。
これはぜひ知っておいていただきたいのだが、その典型として特にごく初期の乳がん、いわゆるステージ0の「非浸潤がん」というものだ。
この場合にはしこりも形成される前なので、たんに乳管にがん細胞が存在している状態になる。
このためいくらセルフチェックしてもわからない。
病院で検査して、初めて分かるのだ。
しかもステージ0のようないわば“超早期”だからと言って軽く考えてはいけない。
それでも胸部を全摘出する手術になる場合もあるからだ。
この事実を知ると、検査がいかに大切か、身にしみるのではないだろうか。
しこりを判別するセルフチェックのポイント3つ!
だからステージ0の乳がんを見つけるにはひたすら病院で検査。
これしか今のところ方法はないだろう。
それは別として、まずしこりが胸に見つかったとき、どのようなポイントをチェックすれば良いのか、わかりやすい3つのポイントを下に挙げてみよう。
1.まず硬さ。よく言う悪性腫瘍、つまり乳がんの時には硬いというのが一般的な認識だが、中には硬くないものもあったりする。
乳腺症や繊維線種などでは、硬くなく、消しゴムのような弾力があるものもあるようだ。
2.しこりの表面の感触も、悪性だとでこぼこ、ごつごつした感じがあるが、良性だとそれがない。
3.しかも良性ではしこりを押すと胸の中で動くが悪性では動かない。
これは悪性の腫瘍の場合、周囲の組織に癒着が出来てしまうことから動かなくなってしまうためだ。
セルフチェックのばあい、最低でもこのくらいの分析をしておくと良い。
だがあくまでも念押しで言うと、とにかく不安に感じたら病院で検査を受けるのがベスト。
何事もない確率の方が圧倒的に多いし、診察が怖いからと言ってそれを自分の中だけでいつまでも抱き続けていると、メンタル的にも良くないことばかりだ。
私の体験談:乳腺症だからと安心しきるのはNG!
私が胸にしこりを発見したのは、つい2年ほど前のことだった。
その頃北斗晶さんが乳がんにかかったというニュースが流れ、同時に乳がん検診の大切さを北斗さんが訴えていたことから、私の中でもなんとなく関心が上がっていた。
だが同じ女性でもまだ30そこそこの私がまさか、ヘンな話だと思って、それほどに深刻に考えていなかったのだが、最近はそういうわけで若年性乳がんというのも確かに増えている。
何より今、末期のステージ4で苦しんでいる小林麻央さんががんになったのはわずか32歳の頃だ。
しこりを見つけて泡を食って婦人科に行き、検査を受けたところそういうわけで乳腺症と言うことが判明。
ひとまずほっと出来たのだが、そういうわけで、乳がんの検診の大切さは、間接的にせよ本当にその時に痛感した。
実際、乳腺症というのは病気の内にも入らないもの、とまで言われているけれど、中には良性か悪性か判断できないものもある。
しかもかかる人のピークがやはり30代~40代にかけて激増しているからだ。
そういうわけだから、その時以来毎年乳がん検診を受けるようになった。
マンモグラフィーは痛いし、エコ検は正確さにばらつきがあるとも言われているが、今のところ実際上、医療の限界かも知れない。
そしてそれにプラスして、日常のセルフチェックはやっぱり必要だ。
乳がん?と疑うようなしこりを見つけたときは本当に怖くていたたまれなくなるけれど、早期発見して治療すれば、100%近い完治が望めるのも事実だ。
そういう良い意味での特徴もあるから、とにかく見つけたら病院へと急ぐこと。
ぜひお願いしたい。
遠藤朱夏(えんどう あやか)