花粉症は春先に特に話題になるけれど、実はそうではないのをご存じだろうか?
実はそのずっと前、1月あたりから注意が必要だ。
もちろん飛散量の違いはあるけれど、要するに1月からすでに花粉は飛んでいるということなのだ。
もちろん私たちが一番「被害」を被るのは毎年春先で、花粉のピークだけれど、そのいわば“前触れ”的な時期が1月というわけになる。
この時期におなじみのスギ花粉だが、そういうわけもあって、ここ毎年はすでに1月から花粉症の症状が伝えられているようだ。
私もそうだし、しかも今年はコロナ騒ぎとインフルエンザがこれにコラボする形になってしまって、真面目に「泣き面に蜂」!
そういうわけで1月で早くも心配になる花粉症、そして風邪やコロナ、そしてインフルエンザとの波状攻撃。
どういう備え方をすればよいか、私や回りの人たちの経験から3つほど語ってみた。
お役に立つと信じているので、ぜひご参考にしていただきたい。
1月の花粉症は風邪と間違えやすい!でもそれが風邪の引き金に
まず一つ目には、風邪かなと思っていたのが実は花粉症。
いつも毎年1月になるとやってしまう私の失敗がこれになる。風邪だと思って医者にかかってやっとそれだと気づく、というパターンだ。
まさかこんな時期に花粉症はまだだろう、と思っていて、変にくしゃみが出たり鼻水が出てきたりしたら風邪かな、と思ってしまうことが多い。それだけ症状が似ている、というわけになる。
このため花粉症の薬を飲まずに、ちょっとやそっとの風邪だからと思って放っておくことが多い。
これが結局いつも私の症状を重くしてしまう。
風邪薬を飲むほどのことでもないから、という気持ちもあるのだが、それでもだんだん目がしょぼついてきたりするし、なんか変、と思い始めた頃には本当の風邪になってしまうことが多い。
私の場合、こういう油断によって花粉症から風邪に移行してしまうのだが、多くの場合花粉症というのは結局アレルギー反応。
アレルギー反応は免疫機能の低下から起こるもので、これが引き金となって同じように免疫機能が弱まった時に風邪も引くことになるから、見間違いするのはやっぱり良くないことになる。
花粉症の現況というのは誰もが知るとおり、スギ花粉で、毎年2月中旬あたりから爆発的に飛散量も増大する。
だがこの意味の裏を返せば、それ以外の季節でもスギ花粉は飛散している、ということになる。
実際スギ花粉は毎年10月から飛散がスタートしている。
だから1月、あるいはその前の12月あたりでもスギ花粉による花粉症の症状が出たりする人も少なくないし、現に私も1月にはそういうわけですでに鼻づまりとか目のしょぼつきが始まってしまっているのだ。
1月の花粉はスギ花粉だけじゃない?
2つめには花粉症というと、特に春や春先は確かにスギ花粉が心配になるし、それだけ飛散量が多いとも言えるかも知れないが、ちょっと時期をずれると、他の植物の花粉だって多くなる。
スギ花粉はそれでも確かにまだ1月には多いとは言えないけれど、それでも私のような敏感な人はアレルギー症状が出ているから油断ならない。
そしてこの時期、もう一つ花粉が飛んでいる植物としてハンノキもある。
飛散時期は大体スギ花粉よりも短いがピークは似ていて大体3月~4月、全体的には1月から5月あたりまで飛んでいる。
この花粉にアレルギーのある人は唇がただれたり顔の腫れや、重い時には呼吸困難さえ出るという、怖い症状がある。
他にもカバノキ科のの植物も花粉を飛ばすごとが知られているし、何らかのアレルギー症状のある方は注意した方がよい。
花粉の「表年」「裏年」とは?来年2023年はもしかすると・・・?
そして3つめ。
花粉症の飛散量について言えば、平年よりも多い「表年」と少なくなる「裏年」が交互にやってくるといわれている。
実はこの点についてゾッとするハナシになるのだが、2021年には飛散量が前年をほぼ日本全域で上回り、「表年」と認定されている。
だから上の理屈のとおりになるとすれば来たる2023年はまた「表年」。
花粉の“当たり年”がまたやってくるかも知れない。
この点は十分気をつけていただきたい。
ただ地域によって飛散量にはばらつきがあるといわれている。
だから2021年の「表年」の際にも北日本の一部の地域では他よりも飛散量は少なくて、そこだけは「表年」にはならなかったようだ。
ただそうはいっても“大勢(たいせい)”的には2023年は「表年」というわけになるから、楽観はできないと考えるべきだろう。
そして繰り返すけれど、コロナなどへの心配もさらに追加しておかなくてはならないから、本当に注意を続けておく必要がある。
私のケース:暮れから鼻づまりが出てきた
今年は去年の暮れあたりから鼻づまりやくしゃみが頻発するようになってきた。
例年1月に花粉症から風邪になって懲りているので、大体もうそれだと分かるのだが、ややこしいのは他にも同じアレルギーのうち、「寒暖差アレルギー」というのもあるから間違えやすいかも知れない。
寒暖差アレルギーというのは冷たい空気の場所から暖かい場所に移ったり、またその逆の変化になったりすると出るアレルギー症状だ。
鼻水とかくしゃみが主な症状なので一見花粉症と間違えやすいのだが、他にも目のしょぼつきなど花粉症特有の症状が出るとはっきり違うと分かるし、私もその自覚症状がある。
私がそうだから推測してしまうけれど、去年の暮れとかそういう寒く感じる時期になったら同じような症状が出る人も多いかも知れない。
ただ、やっぱり勘違いしてしまう原因が何といっても時期のずれ。
12月でもそうだし、1月も油断ならない。
そしてそういう寒い時期というのは同時に空気も乾燥しているので、のどや鼻の粘膜もやられてしまうからやっぱり風邪にはかかりやすくなってしまうのだ。
コロナはさらに別の注意も必要だけれど、私が特に気をつけていただきたいと願っているのは、花粉症から風邪に移行してしまうこと。
花粉症も風邪も免疫の低下が一つの原因らしいけれど、そういうわけで花粉症が尾を引いて風邪を引かないよう、どうかくれぐれも気をつけて早めの対策につとめていただきたい。
遠藤朱夏(えんどう あやか)