深呼吸がすごく健康に良いことをご存じだろうか?
ラジオ体操などでもやっているあの深呼吸、その効果が実は自律神経のバランスを整えて、自律神経失調症も改善してくれる、といったら驚く方もいるにちがいない。
だが事実になる。
それだけではなく、深呼吸を毎日することで健康にもよい効果を与えてくれる。
自律神経というもの自体が、心だけでなく体調にも密接に関わってくるのだから、当然のこととなるのだが、ではその良い効果を最大限にするためにどういうやり方をしたら良いのだろうか?
その効果とともにお伝えしてみたい。
深呼吸は腹式呼吸の一つ。自律神経が大喜びして心身がリフレッシュ!
私は実は毎日と言うほどでもないけれど、その効果に気づいてからずいぶん長い間、この深呼吸を健康増進方法の一つとして取り入れている。
その効果、確かに自律神経のバランスを整えて気持ちを落ち着けてくれるし、リラックスさせてくれる効果もある。
自律神経などとちょっと言われてみても、実際体がどういう風に改善しているのかぴんとこないものだが、深呼吸を毎日のように一定時間やってみればお分かりになるはずだ。
特にイライラしていたり焦っていたり、またはもの凄く不安に駆られているようなことは日常生活の中で誰でも経験していることだ。
そういう心が貧しくなるときの解消方法、ある女性はお酒に頼ったり、とんでもない男性と関係を持ってしまったりして人生を壊したりすることがある。
深呼吸には、そういう損になる結果は何一つ無いのだ。
普通イライラとかうつなどの症状は、交感神経と副交感神経からなる自律神経のバランスが崩れることが大きな原因になるものだ。
そういうことが特によくあるという方にぜひオススメしたいのだが、今すぐこの場で深呼吸をやってみると良い。
やり方はごく簡単だ。
吸う動作をそれぞれ10秒くらいかけて腹式呼吸、つまりお腹を使って空気を吐いたり吸ったりする行為を10回~20回繰り返してみること。
ものの5分とかからないはずだ。
そして終わった後、ご自身の気持ちがどう変わっているか?
それを振り返ってみていただきたい。
この効果、ありありとお分かりになるはずなのだ。
深呼吸のメカニズム
それというのもうつなどの気味のある方は特にそうだと思うのだが、不安に耐えず駆られたり、生理などでイライラしてしまう方も多い。
それだけではなく、何かと先のことを考えて不安でたまらない、なかなか結婚できず、かといって良い出会いもなくて悲しくてたまらない。
私たち30代女性の場合には取り分けよくある気持ちのパターンだ。
だからこういう気持ちになりやすい人は大変多いはずだ。
そうときの人というのはたいていの場合、呼吸が乱れている場合が多い。
乱れている、というよりは呼吸が浅く、速くなっているはずだ。
深呼吸の効果は、まずそういう時に引き起こされている自律神経のバランスの崩れを直して改善し、血行をよくしてくれる。
そして筋肉も緊張が解けて弛緩してくるようになる。
実は私も以前、ちょっと不眠症に悩まされたことがあったが、そういう時には何というか、体が妙に冷たく感じて、しかも体全体が震えるような緊張が続いていた。
完全にストレスに体がどっぷり浸かっていたようなものだったと思う。
これを助けてくれたのが実は深呼吸だ。
なかなか寝付けなくて夜中に起きてしまうような方は、その時に上の様なやり方で良いから5分10分やってみると良いだろう。
あまりに当たり前すぎて、一番大切な健康法?で花粉症なども改善
ただ、深呼吸はともすればあまりに「知りすぎている」様なところがある。
特に子供の頃から学校で教えられていたラジオ体操で、終わりの方でこれが出て来るのはよくご存じのはずだ。
要するに、「当たり前すぎて忘れられている運動」なのだ。
そしてなまじ学校でも医者や病院でもこういう深呼吸などの健康法についてはほとんど触れたりしていない。
単なる呼吸だから当たり前すぎる“”運動“として、ともすれば脳裏に残っていないのだ。
だがその効果、なまじな薬や他のあらたまった健康法よりも大変素晴らしいものがある。
実際私は花粉症なのだが、この深呼吸を毎日10分~15分くらい花粉症の季節に続けていたらすごく症状が改善した経験がある。
花粉症のようなアレルギー反応も、ひとつには自律神経のバランスが崩れることが指摘されている。
その自律神経のバランスを整えてくれるのにドンピシャな効果がある、といえるはずだ。
もう少し詳しい仕方―さらに効果的な方法がある!
最後に。
上で深呼吸の仕方について大まかにお伝えしてみたが、もう少し具体的で正しい方法がある。
知っていて損はないのでお伝えしてみたい。
まず正しい方法で大切なのは姿勢。
必ず背筋を伸ばして行うこと。
オフィスワークに慣れた方だと猫背になっている方も多いけれど、結局猫背は呼吸を浅くして内臓を圧迫してしまう、心にも体にも良くない姿勢なのだ。
そしてあくまでもお腹ですって吐く、ということになるけれど、上の通り大体吸うのも吐くのも10秒くらいかけると良い。
そして慣れてきたら、吐き切った、吸いきった頂点で数秒の間息を止めておくこと。
このとき肛門をキュッと締めておくと良い。
これをできれば毎日、最低5分から15分。
余裕のある人は30分くらいかけてみるのも良いかも知れない。
もう一つは全身を使った深呼吸というのを私はすることがある。
難しく考える必要は無く、要するにあのラジオ体操で最後にやっている
「直立しながら、息を吸って吐く動作とともに胸を開いて両腕を大きく回す」
運動だ。
だれでもご記憶していると思うし、どこでもできるはずだ。
全身を使うから、体全体がこれで正しい姿勢にもなれる。
そういうわけで、深呼吸とその効果を、自律神経への影響を中心にお伝えしてみた。
誇張でも何でもなく、健康増進のために多くの方に行っていただきたいものでもある。
特に社会に出ていたりする女性は、心の乱れが大きく重なり、それが体調に影響もしやすいこととなる。
心から病気になるリスクがとりわけ高い、といえるにちがいないのだ。
そういう女性の方たちに、ぜひこの深呼吸のメリットをご理解いただいて、そして健康維持のために活用していただきたい。
遠藤朱夏(えんどう あやか)