寝る前に食べる習慣がついてしまった。
だが翌日の朝は顔がはれぼったいほどにむくむことも年齢とともにハデになってきている、と嘆く友人も多い。
寝る前に食べる、寝付きをよくするためにアルコールを飲んだりするのは、仕事をしている女性によくあるハナシかもしれない。
朝むくむし、健康によくないとは知っているのだが、仕事などの都合でどうしても食べるのが遅くなることも多いのだ。
だが実は寝る前に食べる習慣を続けていると、むくむなど美容の問題だけではすまない、命に関わるような重大な健康被害が起こる。
このことはあまり知られていないのではないだろうか。
寝る前に食べることで、健康被害から体も脆弱に
顔がむくむだけではない、冗談抜きでとんでもないことになりかねないので、ぜひこちらの記事内容を確認していただきたい。
夜の食事を遅く食べたり、寝る前に食べると、翌朝顔や腕、肩などがむくむということはよくある話だ。
その理由は、夜遅くに水分や水分を多く含んだ食べ物を食べて寝ると、結局起きている時と違って体の上側にも水分が行き渡ることになるので、朝は顔が腫れ上がったようになるのだ。
また、塩分を取り過ぎても同様になることが知られている。
塩分濃度を緩和しようとして、体が余計水分をため込むために起こる現象だ。
アルコールも同様で、腎臓に負担をかけて水分を体が補給しようとするからやっぱりむくむ原因となる。
寝る前に食べる習慣が続くとがんになる可能性も
ところが夜寝る前に食べる習慣が続いていると、それだけではない。
寝てる時には胃腸の働きが鈍っているため、食べたものをうまく消化できなくなる。
それだけでなく、胃が正常に動くことで内部を清潔に保つという大事な働きをも阻害してしまうのだ。
その結果、胃酸過多になったり消化不良のまま、腸の方に食べ物が送られてしまうことになる。
腸の方でも寝ている時には働きが衰えるため、結局腸内環境が悪化することにつながる。
夜遅く食べると翌朝体調不良に見舞われる、胃腸の調子がおかしくなるのはこんな原因からだ。
もちろん睡眠時は体が活動していないからカロリー消費も抑えられ、結局食べたものが代謝機能によってうまく処理されず、血糖値も高くなるし脂肪として体内に残ってしまう。
これが太る原因だ。
腸内環境は免疫機能の7割をカバーしていると言われているが、この腸内環境を寝る前に食べることで悪化させ、免疫不全から肌荒れ、アレルギー症状、そしてがんまで発症させてしまいかねない。
もちろん食べて消化できないまま寝るから、睡眠も浅くなるし熟睡も難しくなる。
だから寝る前に食べるという行為はむくむだけではない、専門的な説明は極力省いてみたが、自身の寿命に関わるのはお分かりだろう。
本当に危険な行為なのだ。
食生活、食事の時間を見直す必要が
どうしても仕事で残業になったり、夜遅く会議に出席したりする日が続くと、その前に夕食を食べていても空腹を覚える人は多いだろう。
あまりにお腹がすきすぎると、かえって目が覚めてしまって寝付けない、というケースが私も無数にあった。
だが
少なくとも、寝る前の2時間は食事を控えること
寝る時に肺の中に何も入っていない状態にすること
これがどうしても必要なことだと押さえておいていただきたい。
健康維持だけではない、このように就寝前に食べないように努力することでダイエット効果も上がる。
一体に朝、昼をたくさん食べても太らないが、夜寝る前に食べるとカロリーの消費が出来なくなって、結局上記のようなコースをたどってむくむし太ってしまう。
私の場合、寝る時の食欲を押さえるのには苦労したし、寝る前に食べる習慣もついた時期があったためダイエットに困った時があった。
そんなとき私がたどり着いたのが、キシリトールガムを寝る前や夜遅く、お腹がすいたらかむという方法だ。
砂糖の含まれない、キシリトール含有率100%近いガムを買って、夜遅い会議や残業が押していた頃にはよく食べたし、今も使っている。
キシリトールは歯を虫歯になりにくくしてくれるし、一石二鳥というわけだ。
むくむのは健康悪化の一つの印
そんなわけで、寝る前に食べることが、むくむだけでない、大変体にとって悪いことだということはお分かり頂けたことと思う。
寝る前に食べることを避けるのは、よくダイエット効果を考えている女性にとっても大敵に見られやすいし、それも確かに一理ある。
でも個人的には、ダイエット効果というのは健康な体や体調の維持と必ずリンクしていると思うのだ。
なのである意味寝る前に食べることが原因で、翌朝顔や肩がむくむという現象、ダイエットや美容以外にも自分の健康が危険にさらされているという意味でもぜひとらえていっていただきたい。
遠藤朱夏(えんどう あやか)