木村拓哉さん(44)主演のドラマ a Lifeの評判が、視聴率の下落とともに様々に噴出し続けている。
木村拓哉さんが医師に扮するドラマa Lifeはキャストも超豪華で、彼の存在がなければみんな主役級のキャストを誇っているといえる。
それだけに見所もあるはずなのだが、視聴者の評判は一様によろしくない。
それどころか、はっきり言って、私の目にも木村拓哉さんがどうしても医師に見えない、という印象が強いのだ。
ドラマを見た他の視聴者も同じ意見の方がいるようだし、そう遠くないうちにa Lifeの視聴率を抜くような気配の番組があったりする。
木村拓哉の演技力が痛い?視聴率の好結果は共演者の功績かも
何よりもドラマの中の木村拓哉さんの演技力に問題がある、という事が大きく叫ばれてしまっている。
これは私の独断ではなく多くの視聴者はもちろんのこと、番組制作側とかテレビ局側、そしてマスコミの関係者なども一様に同じ意見が多く流されている。
もちろんそんな中でも木村拓哉さんの演技力に好感を持つ人も多い。
そういう意見も交えて公平に考えていけば、なまじ木村拓哉というビッグネームだけが一人歩きしてしまって、どうしても彼の演技力にしろ偏った見方をしてしまうのかも知れない。
だが、少なくとも圧倒的多数意見として今流れているのは、どうしてもそういうマイナス方向の意見だ。
一方共演者はまちがいなくすごい。
a Lifeで彼と共演している松山ケンイチさん、菜々緒さんや木村文乃さんはこれまでドラマで主演を演じたこともあるし、竹内結子さんや及川光博さんらも実力派の俳優ばかりだ。
木村拓哉さんだからこういう人たちを共演者に従えることが出来た、と言うことも出来るだろう。
また、仮にもしも本当に演技力が無いとしても、こうした共演者が見事にカバーしているとも言える。
民放ドラマトップの視聴率でも、彼が主演の中では最低!そこから抜け出すには
木村さんはこれまで非常に多くのドラマに出演し、主演も演じている。
その中にはものすごい平均視聴率を達成している物も多く、HERO(第1期)の34.3%を筆頭に軒並み30%以上の物も目白押しだった。
だがa Lifeの視聴率は初回の14.2%を皮切りに、今のところ15%に毎回届いていない。
彼の主演ドラマの中では、確かに今のところ最低の視聴率でしかない。
この理由の背景にあるのはまちがいなくSMAP解散騒動に絡む木村さんの“裏切り”行為というバッシングのためだろう。
多くの視聴者というのは、そういう芸能人にまつわるエピソードや出来事を必ず重ね合わせてみるものだ。
木村拓哉さんはSMAPのほかのメンバーがジャニーズ事務所から脱退を画策していたとき、一人だけ事務所側に立ってこれを阻止して以来、SMAPファンからもかなり冷たい目で見られてしまっている。
かつての彼のようにドラマでも好成績を達成したければ、どうしてもこの評判を払拭して、何か彼自身の美談の様なものを持ち出す必要があるだろう。
もちろんそういうネタがあればのことになるが、果たしてどうだろうか?
共演者にいくら豪華陣をそろえて、周囲を固めてもこの溝が埋まりきるかどうかは今後の彼の努力にかかってくるのではないだろうか。
木村拓哉の本当の演技力とは
ドラマa Life、私もしっかり見てしまった。
マイナスの評判通りというか、松山ケンイチさんの超絶過ぎる滑舌に対して、木村拓哉さんはどうしてもそれが見劣りする。
役者というのは滑舌の善し悪しが、一般の視聴者にとってそのまま演技力にとらえられることが多い。
松山ケンイチさんや、神木隆之介さん、堺雅人さんのしゃべりと比較してしまうと、確かに木村拓哉さんは可哀想に思えてしまう。
そしてa Lifeで若手医師、沖田一光を演じる彼は、髪型といい超イケメンといい、はっきり言って「医師」とみなして観る人がストーリーに浸かろうとするのはすごく不自然さが感じられてならない。
ただ、これも私の持論になるのだが、滑舌の良くない俳優というのは、少なくとも真剣に演技に没頭している人だという限り、とてもそれを補うような努力をしているはずなのだ。
私も滑舌は酷い方だし、はっきり言って治るものではない。
だからすごく同情も出来てくる。
実際社会を見れば、松山ケンイチさんのようにしゃべりが超美味い人ばかりではないし、そのリアルさをいつも出して生活している。
実際木村拓哉さんの良い演技力の評判は、名優の方たちも語っているところだ。
たとえばあの香川照之さんなども彼の演技を“すごい”とべた褒めしている。
そして彼が演技に対して非常に集中力が高いこともよく言われていることだ。
そして加えてみるとこれも私の独断になるのだが、何よりも演技力に底力がなければ、木村さんほどに主演のドラマを豊富に演じ、そして大変な視聴率を毎回稼げはしないだろう。
たとえいくらジャニーズ事務所側の押しがあったとしても、最終的には共演するほかの俳優がそっぽを向いてしまうことだってある。
草彅剛主演の「嘘の戦争」に視聴率が脅かされる?
そういうわけで、木村拓哉さんの演技力について、今後視聴者がドラマa Lifeをどうとらえて行くかでじっくり分かってくる物かも知れない。
ただ、そういう前評判にマイナスがついたままの木村拓哉さんということで、a Lifeは彼にとっても、またマスコミや視聴者にとってもその評判をどれほどに挽回していけるのか、その試金石のような物になるにちがいない。
一方、今同じ冬クールで同時間帯に流しているドラマの内、SMAP出身の草彅剛さん主演の「嘘の戦争」が非常に評判が良いことも事実だ。
草彅剛さんは、確かに一般視聴者向けで言う“とても演技力のある”人と言えるし、私も以前ほかのドラマに出演している彼を見たことがあるけれど確かに上手い!
こういう風に視聴者に即座に演技力がある、と評価されるようなイメージを得られる彼は、木村さんと比較してある意味180度真逆。
非常に幸運だと言うべきだろう。
SMAP解散騒動以来、木村拓哉さんを嫌いという声も多いし、SMAPのほかの4人のメンバーが、マスコミや芸能界で今後どのような扱いを受けていくか、まだまだ未知数なことも多い。
だがその動向いかんではまた評判に“逆風”が吹くかも知れないし、そうしたらa Lifeが「嘘の戦争」に視聴率を抜かれる可能性も否定できない。
彼にとって、a Lifeのような医療ドラマに対して、自分がどういうスタンスにいるか、さらにどんな演技を目指していけば良いのか?
様々なドラマや映画に出演していても、演技の仕方が一本調子、単調という彼の評判を変える方向に持って行くべきなのか、それとも今までのままで通していくのか、
今彼にとってそういう演技自体も大きな問題にちがいない。
えがみななみ