略奪愛は、たとえ成功してもその後は幸福になれないという話。
考えようによってはすごく魅力的な方法だが、実は不幸の温床になりやすい。
略奪愛はある意味普通の恋愛よりもたやすく彼氏をモノにしやすいという女性も私は知っている。
だが、幸せな関係になるどころか何だかいつも不幸を背負っているように見える。
気のせいだけではなさそうだ。
そんな彼女自身、何だかいつもすごく満たされていない感じだ。
そしてやっぱり、略奪愛で結婚まで行き着いても、結局禁断の恋愛の仕方とも言えるし、悪魔に魅入られているような人たちでしかない、と友人仲間も語っている。
略奪愛でいったい何を失うのだろうか。
何しろ略奪愛の方が普通の恋愛よりも燃えてしまう、という女性までいたりする。
私も思うのだが、そういうふうに略奪愛を目指す人というのは、人の不幸を望んでいるのと大して変わらないのではないだろうか。
そしてひいては、巡り巡って自分も不幸にしてしまうことをしているのかもしれない。
実例を挙げながら、この恋愛の形の怖さを語ってみよう。
略奪愛は普通の恋愛よりもスリリングだが、不幸の入り口
実例と行っても私自身ではない。
あくまでも友人仲間の一人から聞いた話で、彼女の身内の住んでいる町内で、やっぱり略奪愛から結婚した、という噂の夫婦がいたという。
その妻、というのが略奪愛の仕掛け人だったようで、彼女は元々旦那にあった婚約者から奪い取ってしまい、婚約破棄までさせたそうだ。
その結果、慰謝料を払い、そして実家が裕福だった彼女からも幾ばくかのお金を受け取って婚約者は旦那の前から姿を消している。
その後彼女の消息はよくわからないらしいが、少なくとも婚約者にまで決まっていた女性を不幸のどん底に落としてしまったことは否めない。
お金を払った、婚約解消した。
それだけですむだろうか、と思いきや、すむ話ではない。
悪事千里を走るという通り、狭い町内で彼女の略奪愛は耳ざとい噂話に立ち上った。
それだけでなく、彼女が要職に就いていた職場でも話が漏れ伝わってしまったという。
その結果、結婚後も管理職でつとめていたその女性、非常に取引先とか仕事の上で信用性が無くなってしまったようだという。
考えてみれば当然のことと言える。
結婚というのは、基本的に周囲の人から祝福されるべき行為だ。
だが彼女の場合、本来祝福されるはずだった婚約者の女性をそんな目に遭わし、あまつさえ何喰わぬ顔でこっそりと妻に収まろうとしていたのだ。
これで人様に信頼を置いてもらえる女性とは誰も見ないだろう。
彼女の両親家族は、それでも口を閉ざしてひっそり暮らしているようだが、娘のした行為の余波はそれなりに受けているようで、一時は家の雨戸も日中ピッタリ閉ざしていたくらいだったという。
彼女がそうやって略奪愛を成功させて結婚したのはもう3,4年前のことだと言うが、今は旦那とも一緒に住みづらくなってしまい、別居状態のようだ。
結婚した後も仕事は続けるつもりだったようだが、さすがにこうなると彼女も勤め先にも居づらくなって、その後は退職しているらしい。
あくまでも噂だが、旦那も他の女性を最近は相手にするようになったとか。
そして不幸にも強引に婚約を破棄させられた形になった女性の方に対しては、今でも同情の声が聞こえることがあるという。
はっきり言ってしまうと、略奪愛は恋愛のパターンの一つだ。
そう言いきってよい。
恋愛はいわば実力勝負。魅力の勝る方が勝つ、相手をより強く引きつけた方が勝つ、という黄金律で成り立つ世界だ。
その意味では、彼女持ちだろうと堂々と勝負するのも自由だ。
ただ、いったん婚約までこぎ着けてしまった相手を奪うとなれば、絶対違う、と思う。
恋愛は互いを確認し合うもの。
そうして互いに認め合って婚約から結婚した後はすでに確認もすんでいる段階だ。
そのときに略奪愛というスリルを楽しむような行為は、相手どころか自分さえも不幸にしてしまう。
あくまでも個人的にそういう想いを持たざるを得ないのだ。
略奪愛は普通の恋愛関係になるより簡単?それだけにゲーム感覚で酔いやすいことも
略奪愛の実際だが、普通の恋愛の体験と比較しても、略奪愛の方が何だか簡単、スムーズに事が運ぶ、という体験者がいた。
目当ての男性が彼女持ちで付き合っている女性がいるなどした場合、その女性に対する恋愛感情を、うまいこと自分の方に向けるだけで略奪は成功するはず、と彼女は語る。
そしてうまい具合にこちらのペースにのせてやると、普通よりもたやすくこちらの方に惹かれるという。
それが何だかすごく快感に思える、と彼女は語るのだ。
そう語る彼女、いつも何か満たされない、慌ただしいような感じさえする。
略奪愛は秘密の行為でもある。
だから、、そういうふうに陰で立ち回ることになれてしまった結果ではないだろうか。
略奪愛の種をまき、成功してもその後の不幸はすでに見えている?
略奪愛はひたすら待つ行為よ、とその彼女。
略奪愛の成功が、よい恋愛となりうるか、結婚しても幸せな家庭になれるかどうか私の口からははっきりしたことは言えない。
だが、略奪愛のケースは私たち一般人を見るまでもなく、多くの芸能人やタレントのスキャンダラスな熱愛記事で知られているとおりだ。
そしてその後彼女らがどうなっているのか?
それこそ改めて語るまでもないだろう。
略奪愛全部が不幸を呼ぶとは私も思えない。
特に上で語ったように、恋愛の最中はお互いを確かめ合うステージだ。
恋愛は自由、というのはこういう意味も含まれている、と私は思っている。
その意味ではもっとふさわしい相手を見つけるのも条件付きでありだと思う。
誰かを好きになることで、誰かが不幸になるのはいつもあり得るケースだ。
だから、略奪愛ほどではないにしろ、どこかで
「こうしたら恨みを買うかも知れないけれど、これだけはしょうがない」
と割り切る態度、そして心の強さも求められるはずなのだ。
誰でも八方美人ではいられない。
それが現実でもある。
略奪愛は避けるべきこと!誰も幸福にならない
こう見てくると、たとえ以前別れた相手と復縁する目的で、別な彼女がいる元彼に略奪愛を仕掛けて、それがたとえ上手くいったりしたとしても、結局ある程度まで結果は見えてくるかもしれない。
誰も幸福になれないのだ。
恨みは買うし、信頼はなくす。
婚約者から略奪したら慰謝料その他で大金が消えてしまう。
そして最悪家族にまで不幸が及ぶかもしれない。
なので彼女持ちの男性に対してはヘンな気を起こさないこと。
これが一番安全で賢いと言える。
自分の気持ちも焦ってしまうあまり、周囲が視界に入ってこないのが略奪愛の温床とも言える。
ある意味恋愛依存症のようなものに近いのかもしれない。
恋愛の一つのパターンとして、略奪愛というアプローチがあるが、あくまでも禁断の行為。
くれぐれもそんな衝動に駆られないよう、あなたが良い恋愛を進めていくことを願いたい。
えがみななみ