免疫力低下が叫ばれている。
免疫力と言ってもピンとこない女性も多いかも知れないが、この免疫力低下が女性の病気の一番の根源でもある、と言ったらいかがだろうか?
じっさい、免疫力低下によって様々な女性の病気が起こるし、その中にはがんなども含まれる。
要するに、命に関わるような重病でさえもこの引き金になることだってある。
この事実について、じゃあどうすれば免疫力低下を避けることが出来るのか、押さえておくことが大切だ。
一口で言い切れることなので、ぜひ気にとめておいていただきたい。
免疫力低下によってこんな病気も?
免疫力低下によって引き起こされる病気は、何も女性に限ったことではない。
男性も等しく危険にさらされることとなるのだが、女性に限って言えば、確かに女性に特有の病気も多いのだ。
たとえばバセドウ病などの甲状腺の病気、子宮がんや乳がんなどのがん、そしてヘルペスや冷え、便秘や下痢など、さらには肌トラブルなど、美容の問題もこの免疫力低下のなせる技だ。
だから美容も含めて非常に深刻な病気の予兆をも含むこととなる。
それが免疫力低下というものだ。
そしてもちろん女性だけでなく男性も含めれば、共通の病気としてアレルギー疾患や疲労、風邪やインフルエンザなどのウイルス感染、糖尿病や心臓病、肝炎など、無数の病気が含まれることになる。
大方の病気の根源と言っても良いくらいかも知れない。
免疫力というのを簡単に言えば、病気にならないための体の防御機能となる。
この機能が低下すれば当然病気になってしまう、というわけだ。
そして怖い事実として、年々私たちの免疫力は下がっている、というショッキングな事実がある。その原因は何か?
実のところそれを突き止めて、防ぐことこそが大切になる。
年々私たちの平均体温は低下!これが免疫力低下の大元に
そもそも免疫力低下というのは何が原因で起こるのか?
それはストレスとか生活環境、食習慣の偏りなど、いろいろに言われているのだが、一番個人的な意見として着目してほしいのは平均体温の低下だ。
今、日本人の平均体温は年々低下の一途をたどり、50年ほど前と比べて0.7度も低くなっていることが知られている。
逆に50年前には今戸は信じられないくらいに平均体温が高く、何と36.9が“平熱”だった。
だから当時は人によっては平均体温が37度を超える人もいたことになる。
だが実のところ、この平均体温が高いことが何より大切なこととなるのだ。
人間は体温が1度上がると免疫力が5,6倍に跳ね上がることが知られている。
基礎代謝も15%もアップする。
逆に体温が1度下がると免疫力が30%も低下してしまうのだ。
これが女性にとって病気にかかりやすくなる一番の原因となっている。
じゃあそういう平均体温の低下は何がもたらすのだろうか?
その原因は何より、50年前の日本人と今の私たちの生活のあり方を比べてみれば分かるのではないだろうか。
昔よりも今の方が圧倒的に運動不足。
もちろん他にも原因はあるかも知れないが、特別に運動しているような習慣行為のある女性でない限り、確かにこれが言えるのではないだろうか。
免疫力低下を食い止めるためにこまめに運動の習慣を
今の私たちは昔とちがい、すぐに車に乗ったり電車や地下鉄を利用して近場に行こうとするものだが、50年前はそこまで便利な世の中ではなかった。
だからもっぱら人々は歩くことを多くしていたはずだ。
この歩くことが減ってしまった、つまりそのレベルの運動でさえしない人が多くなったことが体温を下げて免疫力低下を招く原因のようだ。
だとすれば基本的にウォーキングする時間を努力して毎日造り、それで病気を防ぐ手立てが何より大切になるだろう。
ウォーキングなど、適度な運動によってストレスも解消できるし、女性だったら野外で適度の紫外線を浴びることで代謝能力や血行もよくなるから肌トラブルなどにも活用できる。
また、そういう野外の運動によって太陽光線を浴びることで、セロトニンという精神を安定さて手くれるホルモンの分泌も盛んになる。
うつ病の人が光治療で病気を改善するのは、この原理によるものだ。
だから免疫力低下が病気を引き起こすこと、今の女性タチにとって多くの場合、その原因は運動不足。
とりわけオフィスワークに日中かかり切りの人は一日中座ったきり、そして帰宅したときには心身疲れ切ってそのままバタンキューになりやすい。
そういう運動とは全く無縁の生活こそが免疫力低下、そしてそれを招く体温低下の原因となる。
座りっぱなしだと冷えも酷くなる!
私が経験したそういうオフィスワークの話だが、据わりっぱなしだと、結局常時腰を曲げたままの姿勢でいることになる。
そうすると、腰回りの血行が必ず停滞気味になってくるはずなのだ。
そうすると女性の場合、腰から下の冷え、そしてお腹や子宮などを血行不良で冷やすことになってしまう。
据わったきりの女性になぜ冷えが多いのか、いろいろ考えて見たが、それだけではなく、子宮のような生殖器や胃腸などの内臓機能にも大きなマイナスとなってしまうのだ。
OLの仕事を辞めた後しばらくの間は、そういう仕事に就かないでちょっとの間だが旅行に行ったり他の仕事についてみたりしたことがあったが、不思議と冷えが楽になってしまった。
こういう何気ない仕事上の習慣行為も冷えなど体温の低下に大きな悪影響を与えてしまうようだ。
今OLで座業ばかりしている女性の方たちには十分注意していただきたい。
平均体温アップでがんの予防にも
そういうわけで、体温低下による免疫力低下、それによる病気と女性の関係をお伝えしてみたが、結局は自信の努力によって運動する習慣行為を毎日マメにつくることが大切になる。
ウォーキングならちょっとショッピングに行くことでも出来るし、車や地下鉄を使わないで長歩きに慣れる努力も大切だ。
でも慣れてくれば
「今までこの距離くらいでもヒーヒー言っていたけれど、最近は変わったよね」
みたいな感慨も経験できるし、それが何より大切だと思う。
1日30分のウォーキングを、ぜひ心がけて毎日続けていくとよい。
平均体温を上げればがんの予防になるということもよく言われているし、実際がん細胞は正常な細胞よりも低体温が好きなのだ。
ぜひ36.9度の平均体温を目指してがんばっていただきたい!
遠藤朱夏(えんどう あやか)