白湯(さゆ)という飲み物の効果が、美容やダイエットにもすごくよい、という耳寄りな情報。
実は私も人に勧められて、いきなりの腹痛の時に白湯を作って飲んだことがあったが、すぐに楽になった経験がある。
白湯とは要するに湯冷まし。お湯を沸かして、それを飲める温度に冷ましたものでしかない。
だがそんな単純な飲みものなのに、すばらしい効果がある。
なぜ腹痛にまで効果があるのか、知られざる秘密と、効果的な飲み方をご紹介しよう。
いきなりの腹痛には白湯がぴったりな理由
腹痛にもいろいろあるので、まずはじめにお伝えすると、お腹を冷やしたりして急な下痢と下腹痛に見舞われる場合などにはすごく効くのがこの白湯。
だから胃潰瘍など、もっと重大なな病巣があったりする場合にはあまり役に立たないかもしれない、ということをお断りしておかなくてはならない。
だがそうではなく、お腹を冷やしたりすることで、いわゆる“差し込み”という突然の腹痛などの時にはすばらしい効果がある。
これが実は白湯の基本的な効果だと言ってよい。
こうした突然の腹痛は、お腹が冷たい空気に触れたり、またアイスなど冷たいものを食べたり飲み過ぎたりして起きるのが普通だが、結局それは消化器官、特に腸を急激に冷やしてしまうために起こる症状だ。
白湯はそうした腸を温めてくれるので、症状が改善されることとなる。
単純だが、考えてみれば当たり前のような効果なのだ。
私がこの白湯の効果を初めて知ったのは、実は中学生の頃、塾に通っていた時に講師の先生が教えてくれたためだ。
塾で勉強中、突然やっぱりお腹に痛みが走り、お腹を抱えて痛がっていた私に、塾の台所から白湯を作ってくれて飲ませてもらったらケロッと治ってしまった。
薄着で冷房入りの塾の中にいたのがよくなかったのかもしれないが、白湯のおかげで体も温かくなり、すごい効果だと言うことが子供心に身にしみたことがある。
もちろん応急的な処置でしかなく白湯を飲んで楽になっても、後できちんと薬を飲んだり医者に診てもらったりしなくてはならない。
だがこういうふうにお腹を冷やして腹痛になったりする時には、一番効果があるのが白湯だと今でも思っている。
白湯の効果は驚くほど広い!美容、ダイエット、冷え性など何にでも効く!
もちろん白湯そういう腹痛にとどまらず、多くの芸能人が実践していることが知られていることからわかるように、美容やダイエットにも確かな効果があることがわかっている。
その中で一番注目していただきたいのが、代謝を促進し、デトックス効果をもたらすことだ。
低体温や冷え性の人たちによく見られるのは、代謝の不良から血行不良となり、体内の老廃物がなかなか排出されにくい体になっていること。
内蔵の機能は温度が1度上がるだけで、代謝機能や免疫機能も改善され、特に免疫機能は何と30%近くも上昇することが知られている。
体の免疫機能の7割は腸がつかさどっているが、白湯は腸に直接行き届いて温めてくれるので、血行もよくなるし冷え性も改善できるのだ。
そして基本ただの水分のため、いくらのんでもカロリーや脂肪がつく心配はない。
なので白湯を飲み続けることによって代謝を改善して血行をよくすれば体の老廃物もどんどん体外に排出されていき、そうした代謝やけっこうの効果が最終的に現れる肌も切れになることも出来る。
白湯のつくりかた、飲み方
白湯のつくりかたは簡単で、基本的に水を沸騰させて冷ますだけなのだが、注意するポイントがいくつかあるのでご紹介しよう。
①まず水道水でもミネラルウォーターでもよいので、水を沸騰させる。
やかんにかけて沸騰させ、そのまま10分ほど沸騰させ続けておくようにするのがコツだ。
こうすると熱湯からカルキや他の不要な成分が飛んでなくなる。
②その後、大体50~60度くらいの温度に下がるまで冷ましておくこと。
60度になったらそれが白湯だ。
注意しなくてはならないのは、適切な温度まで冷めないからと言って水などで薄めないこと。そうしてしまうとカルキなどの成分が混入してしまう。
また、冷めすぎた白湯もNGだ。
基本的に白湯は内臓を温めるために飲むものだから、一気に飲めるほどではなくても、すする程度に楽に飲めるくらいの熱さが必要になる。
これが50~60度という目安で、大体コーヒー(70度くらい)よりもちょっとぬるめ、と考えておいてよい。
③それを一度に150~200CCほど飲む。
大体毎食中とか、就寝前、朝の起き抜けに飲むなどして飲む量を分割し、一日で大体800から900CCくらいの量になるようにする。
残った白湯は魔法瓶に入れて保存し、冷めてしまったようならばまた温めるようにする。
一番効果があるのは朝の白湯
白湯はいつ飲んでも脂肪になにならないし、極端に言えば飲むほどに効果がある。
また、そんなわけで急な腹痛も基本的にすぐに改善できる。
だが白湯を飲んで一番体によい影響があると言われているのはやはり朝。
その理由は、睡眠が終わった後人間はコップ一杯ほどの水分が体から蒸発して、乾燥した状態になっている。
そのとき白湯を飲めば、水分の補給が出来る氏内臓も温めることが出来て一石二鳥なのだ。
現在この白湯の効果を利用した白湯ダイエットというのが静かなブームになっている。
効果があったという声も多く寄せられているし、簡単だ。
ぜひ一度試していただきたい。
遠藤朱夏(えんどう あやか)