SMAP解散の報道、そして中居正広さんや木村拓哉さんらのコメントなど、メンバーの情報が連日引きも切らず流されている。
異常なメディアの様子としか言いようがないのだが、それだけこのグループには世間もマスコミも特別な思い入れがあるのは事実だ。

だが、メンバー同士の確執とその原因を見る限り、それに対するメンバーたちのコメントをひもとくにつれてSMAPが分裂する原因というのは、ずっと前からあったと言うしかないかも知れない。
そしてどうやらその確執の原因、主立ったものが2つほど見えてしまうように思える。

リーダーの中居正広さんも、早くからダントツの人気を博していた木村拓哉さんもおそらく彼ら自身でそういう確執が解散の原因となるに違いない、そういう風にわかっていたことかも知れない。

解散を回避できなかったのだろうか、そういう疑問も含めて解散の原因となる確執がどんなものだったか、追ってみよう。

木村拓哉は工藤静香に絡め取られた？中居正広は長い間それを憂えていたかも

SMAPのリーダーでありまとめ役でもあった中居正広さん。
その彼も自分のラジオ番組「中居正広のＳｏｍｅ　ｇｉｒｌ’ＳＭＡＰ」（ニッポン放送　土曜よる11時） で20日、あらためて謝罪している。

リーダーだけに大変控えめで大人な行動で知られている中居さんだが、さすがに苦渋にみちた様子が彼の声からわかるのだ。

一方木村拓哉さんは、別に悪口をいうつもりはまったくないのだが、彼は彼なりに自分自身をあくまでも一人のスーパーアイドルと考えてピン立ちしていたような、そんな印象がどうしても私の中でぬぐいきれない。

確かにメンバー同士で確執もあったし、その原因、実のところ大きなものの一つとして香取慎吾さんなどが暗黙に指摘しているように15年前、メンバーの中で唯一結婚した。
これが大きくのしかかっていることは間違いない。

もちろん今回の解散騒動の中、木村拓哉さんも自分のラジオ番組「木村拓哉のＷｈａｔ’ｓ　ＵＰ　ＳＭＡＰ！」（東京FM　金曜よる11時）で「申し訳ない」「本当にごめん」とファンに向けて解散を謝罪している。

だがおそらく中居正広さんも感じているに違いない。
結婚して家庭生活をむつまじく営んでいる木村さんはどうしても一人だけメンバーから浮いた存在であり続けているはずなのだ。

その確執の原因、思うにむしろ結婚自体と言うよりも、結婚相手、つまり嫁の工藤静香さんにあるというのが大方の見方になっている。
工藤静香さんも結婚当時、歌手としてまだ20代前半で有名だったが、同時に男性関係でも相当に噂が流れていたことが知られている。

そしてそれを理由にして、木村さんとの結婚は当時SMAPの他のメンバー、そして当時からマネージャーだった飯島三智氏らから猛反対されていた。

だが木村さんは彼自身が売り出し当時からゾッコンだった工藤さんに夢中になり、結局のところ既成事実、つまり結婚前から彼女を妊娠させるに至っている。

結婚当時工藤さんは妊娠4ヶ月の身重だった。

木村さんと工藤さんの内、どちらからそういう既成事実を作ろうと持ちかけたのかは知らないし、それこそお互い了承しあってのことだったのだろう。

だが彼女が妊娠した時点で、すでに所属しているジャニーズ事務所側も何も言えなくなってしまったようだ。

芸能事務所が所属タレントをコントロールしきれなくなると言うのは滅多に聞いたことがない。
ましてやジャニーズ事務所。

だがその原因は何と言っても当時、国民的アイドルとして絶頂期を迎えていた木村拓哉さんが、事務所側にとってもうかうかと手を出すことをはばかられたほどの大きな存在になっていた、というのが原因と言われている。

身重になった工藤さんと強引に別れさせることも出来なかったし、ましてや彼女に中絶を迫ることも不可能になっていたらしい。
もちろんそんなことを事務所側が命令したなら、別な意味で事務所が世間から問題視されることになっただろう。

ただ、一説には、当時から複数の人気ジャニーズタレントと噂が絶えなかった工藤静香さんが、妊娠してデキ婚に持ち込むことを画策したとも言われている。

そういう噂がながれているほどに彼女は裏表が当時からあったことが懸念されていたのかも知れないし、他のメンバー達もそれを心配して木村さんの結婚を猛反対したに違いない。

つまり彼の結婚がすでにSMAP解散の引き金に手をかけていた、ということになる。

中居正広と木村拓哉の性格が真逆の方向？

もうひとつ中居正広さんと木村拓哉さんとの確執の原因があるとすればやっぱり性格があげられる。

中居正広さんはリーダーという資質に恵まれているスーパータレントだ。
素人が見てもそれは見て取れるし、常に周囲に気を配って機転も利く。

アドリブも上手いし、その場の雰囲気をみて、凄く周囲の出演者に気を遣っているし、情だって厚い。
私も中居さんのファンだけれど、あれだけの人物は芸能界でもなかなかいないのではないだろうか。

一方木村拓哉さんは、こちらも別な意味で何となく
「生まれながらにスーパーアイドル」
みたいな言い方がぴったりな人だ。

冷たい、というべきではないし、自分がアイドルであることを十分飲み込んだその中で、しっかり自分を表現しきろうとしている、という印象を受ける。
こちらもこちらで、やっぱり目立つ存在になるために必要な資質と言えるだろう。

だが中居さんと並んで比較した場合、お互いのスタンスは真逆になるのはほぼ当然の帰結だったのではないだろうか。

中居さんは今回のSMAP解散を発表した中で、いの一番に世間や周囲に対して気配りを見せている感じだった。

「申し訳無い」
と語る彼の気持ちの中には、リーダーとして、またそういう周囲の人間関係を大事にしていく彼の性格として凄く切実な気持ちが伝わってくる。

一方木村拓哉さんの方は、解散が発表された日には例年通り、家族旅行でハワイにバカンスに来ていた。
このあたり非常に表現が微妙になってくるしかない。

いろいろ言われていて、このあたりに確執の原因が見え隠れしているとも感じられるのだが、木村さんが日本に不在、そして岐宿もジャニーズ事務所側のメリー副社長もハワイに飛んでいる、その間隙を縫うように他の4人のメンバー達で解散発表。

そのハワイにいる時点で木村さんも解散の情報を知り、すぐに「情けない」「無念」というコメントを発しているが、その内容がやはり中居さんのものとは真逆だった。

取り方はいろいろかも知れないのであくまでも私個人の印象だが、この木村さんのコメントはあくまでもメンバーへの配慮から離れた、自分の個人的な立場を示すだけの気持ちを表現したように感じられる。

その後で彼も中居さんらのコメントに習う形で、ファンへ深謝しているのだ。

二人ともアイドルの資質は十分

木村拓哉さんに対するバッシングは工藤静香さんとの結婚から始まり、そして1月に勃発したSMAPの事務所脱退騒動で翻意を表した時点でよけいあおられてしまった形になっている。

だが公平に見て、どちらもアイドルタレントとしてそれぞれ一つの三智土井得るかも知れない。
善し悪しの基準もいろいろあるのでひとからげに言うことも出来ないが、ごくごく寛大にとらえれば、これが芸能界だ、という風にくくることが出来るだろう。

もちろんそういう彼らのファンに対する印象はそれぞれ異なってくるし、ファンによって好みもまちまちだ。

ただ、個人的な見解、そしてやっぱり自分がそばにいて欲しいと願うタレントを考えてみた場合、どちらがよりうれしいかと言えば中居正広さんだろう。

中居さんは以前から“俺は結婚なんかしない”みたいなことを主張しているようだが、男性である限り「生物」として、深層ではどこかにそういう願望はあるはずなのだ。

結婚を周囲の反対を押し切ってでも実現してしまった木村さんと異なり、結婚しないと主張する彼の言葉の裏にあるそういう気持ちを、おそらくコアな彼のファンだったらわかっているのではないだろうか。

えがみななみ