私は金縛りによくあう方だ。
最近では起き抜けの夢うつつでいきなりかかった。
頭は夢から覚めていたのだが、体が寝ている状態のまま。
全然体が動かなくて、本当に痺れてしまったようだった。
金縛りは寝ているときに、突然体動かなくなるので本当に怖い。
夢を見ている時に目が覚める時とか、眠りに入るときにこういう全身が痺れることが多いようだ。
そういう金縛にかかって体が痺れて動かないとき、どうすれば良いのか?
金縛りの原因とともに、私がいつもやっている中で、一番効き目のある解き方をお伝えしてみたい。
誰でもできるはずだ。
金縛りの痺れはウソ?夢の続きを目覚めた後で体が継続?
まずその前に、過度に金縛りを怖れすぎないためにお伝えしておきたいことがある。
私もそういう金縛りや体が痺れるという経験は多いけれど、たいていは体がいまだ夢の中、頭は目覚めて現実の世界、という感じだろうか。
つまり心と体がバラバラになっているときに起こりやすい。
そして大切なのは、医学上でちゃんと説明がつく、ということだ。
決して幽霊などの恐怖体験みたいなものでもない。
実際、私のように体が痺れているという感覚の他にも幻聴や、幻覚まで引き起こす人もいるらしい。
けれど、それもまた合理的に医学上で説明できるのだ。
その理由は2つあって、一つにはそういう状態でパニックに陥っているために感じてしまう。
そしてもう一つは、眠っているときに見ていた夢が、中途半端な状態で頭が起きている時にも続いていることがあるらしい。
つまり夢の中のことが現実のように感じてしまうということだ。
本当に夢に出てきた人がそこにいる、夢の中で聞いたり見たりした音や声、あるいは景色などが出てきてしまう。
そういうことまであるようだ。
だからまず、寝ているとなぜ体が痺れるのか、あるいは幻覚幻聴というのが本当は何なのか?
これをしっかり知っておいて、過度に恐怖しないこと。
それが落ち着いて対処できるようになるための秘訣になる。
一番手っ取り早く金縛りをほどく方法はこの2つ!
寝ていていきなり体が痺れたように動かなくなる、それをなんとかしてほどくには、ぜひ次のことを行っていただきたい。
まず一つ目には、死に物狂いで暴れること。
手足を振り回す、体をひねるなど、できる限りの力を込めてやってみる。
もう一つは、ありったけの大声で叫ぼうとしてみること。
金縛りは結局、心身がはっきりと目覚めていないので、こういう風に体を強引に動かすことで目覚めさせる様にすると良い。
あくまでも私の体験から出てきた方法だけれど、いつもこれでほどけている。
ぜひお試しいただきたい。
もちろん体が痺れたり、声が出ないようになっているときには思うように動いたり叫んだりすることができない。
それでも頑張っているうちに徐々にだがなんとかほどけてくるから、ぜひそれまで続けてみていただきたい。
心身の疲れや不規則な睡眠が原因に
そういうわけで、金縛りというのは医学的にも判断のつくものだと言われているし、体の痺れなども、それまで見ていた夢や睡眠状態のままの体が心とアンバランスになっていることから来るようだ。
医学的な細かなことは専門家に任せてみたいけれど、大まかに言われている原因は、次の3つに絞られているようだ。
・昼寝のしすぎや、寝過ぎ
・疲労やストレスがたまっている
・精神や神経の疾患にかかっている
このうち上の2つは、こうした不規則な生活やストレスのせいで自律神経が乱れてしまい、眠っているときに心と体がバラバラになってしまう。
それが直接の原因のようだ。
注意しなくてはならないのは、そういう心身の異常や痺れが一時の体調的なものではないことがあるということ。
それが上にあげた中の3つめのポイントになるけれど、本当に精神的な疾患とか心身症のために引き起こされているかもしれない。
そういう場合があるから本当に怖いのだ。
特によくこういう経験をするような人は、早めに専門医のところに相談に行ったりする方が良い。
霊的な金縛りって本当にあるの?
こうしてみていくと、寝ているときに起きる体の痺れもそうだけれど、幻聴や幻覚もまた夢の延長のなせる技、ともいえる。
だからよく「夢枕に立つ」などというような心霊現象による場合の説明も声でされることだってできるかもしれない。
だとすれば、いわゆる霊的な原因の金縛りというのはないわけだろうか?
これは、医療関係者とか、心霊的な現象を一切信じない人だったら絶対にYES!だろう。
けれど私のようなごく普通の人間だったら全部が全部、こういう医学的な判断で説明がつくものではない、というしかない。
微妙なところだけれど、心霊とかスピリチュアルなどと言うと本当に眉唾的な、怪しいものもたくさんあるのも事実だ。
けれど、それでも一般論として、多くの人たちがそういう「不思議な」体験をしているという事実もある。
それを全部医学や科学で説明することは無理なはずだからだ。
そういうものは医学的な原因に比べてあまりにも根拠が乏しかったり信頼性が薄かったりするために、どうしても否定されてしまうけれど、私たち特に女性は夢占いとか信じている人は多い。
そして金縛り以外にもそういう体験を持つ人は世の中にいくらでもいたりする。
言えるのはここまでくらいだろうか。
金縛りになるだけかからないためには
そういうわけで、私もけっこう金縛りによくあう方だけれど、体がいきなり痺れたようになった、とっさのような場合には上のような方法でほどくようにしている。
けれどそういう目に遭いたくなければ、二つの方法が考えられる。
まず、金縛りというのは、心身の疲れや不規則な睡眠から普通は来るから、それを改善すること。
決まった時間に夜はしっかり寝て、昼寝はしすぎない。
ストレスや疲労をためず、早寝早起きを心がけたりしていくこと。
もう一つは、深呼吸や瞑想を継続して行うこと。
目を閉じて姿勢を正し、お腹から深く息を吸って吐く、その動作をゆっくり続けて心身をリラックスさせていく。
こうすることで原因になるストレスや心身の疲労を解消することができる。
心身の健康のためにも毎日5分〜10分程度、少しずつ行うのがよい。
最後に。
なんとなく自分の経験則としては、仕事が煮詰まったり立て込んでいる、人間関係に疲れたりして心身が疲れていたりするときにかかりやすい。
変な夢を見たりするのもそういうときに多いようだ。
あと、よく言われるように夜でも昼でも睡眠を取り過ぎる「寝過ぎ」のときにやっぱりかかりやすいようだ。
体のしびれだけでなく、確かに私も幻聴(うめき声みたいなもの)を聞いたことがある。
寝過ぎは体に毒とも言うし、それが金縛りという恐怖体験となって警鐘を鳴らしてくれているのかもしれない。
参考にしていただければと思う。
遠藤朱夏(えんどう あやか)