「いちいちうるさい女だなお前!」
と言われてショックだった思い出がある。
というか、彼氏と付き合いが長くてそんなことを言われてしまったと言う経験をした女性。
私のまわりにも結構いるから多くの方は体験があるのではないだろうか。
付き合い慣れてくると、やっぱり言うか女の方では母性本能も開花し、何かにつけて彼氏のやることなすことピンからキリまで目につく。
「いちいちうるさい女というのに、なりたくてなっているわけじゃない。
男の方がそんなんだからなるんだよ。男がそうさせてるの!」
という、言い訳から進化して男に対する不満にも花が咲く。
少なくとも私の仲間内での女子会などはそこへと話が落ち着いてしまうのだ。
で、結局その鬱憤が巡り回って彼氏へ直接、いちいちもの申すことになる。
それでまたうるさい女ができあがるのだ。
これってどうすればいいんだろうか?
彼氏への愛情があるからこそうるさくなる?いちいちうるさいのは「ありがたいこと」なのか?
ちなみに、上の様に毒づいている女性、ひとまず未婚ではない。
私と同じアラサー女性でも、れっきとした子持ちの主婦だ。
でも主婦はある意味未婚女性よりも自由にならない分、相当毎日が修羅場のようになるかも知れない。
実際、「お前はハエよりうるさいな!」とか旦那に言われて、アブナイことになっているらしい。笑
ただ、男性と付き合ったり顔をつきあわせていながら、その不満があふれていると言うことだけは共通項だ。
で、その彼女も、また未婚の友人女子たちも同じことを口にするのだが、
「いちいちうるさい女って何なのよ?私たち愛情があるから結局彼のこと気にして注意したりするんでしょ。なんで分かってくれないの?」
と、目の前にいない彼氏に向かって自己主張。
中には
「間違っているとか、それはダメとか注意されるってありがたいことでしょ。子供の頃に親とか先生によく言われていたもんね」
と、がっつりした正論を展開する女性も。
確かに正論もあるだろうし、そこには愛情たっぷりな気持ちだってあるだろう。
だが、当の言われている男性側。
たいてい、口の回転は女性の方が余裕で強い。
だから言われっぱなしの彼らにしてみれば、相当にストレスが溜まってしょうがないはずだ。
このことは勤務先での職場関係を考えれば簡単に想像できるだろう。
中には結婚後の話として、あるデンマークの大学研究チームの結果によると、妻の方からぽんぽん小言を言われ続けた結果ストレスが溜まり、それによって夫の死亡率が2.5倍にふくれあがるという。
要するにストレスでそれだけがんや心臓疾患などにかかりやすくなるようだ。
こういう情報を聞くと、正しいことを言われたからと言って、それが必ずしもありがたいものとは言いがたいのではないだろうか?
男性が逃げるのは自己防衛?言い過ぎから失恋も
だからはっきり言って、細かなことに首を突っ込んでくる、いちいちうるさい女のパートナーから男性が逃げ出すというのは、自分の健康を無意識に保護しようという防衛本能ではないだろうか。
そうだとすれば、最愛の自分と一緒にいるのだから彼氏が不幸せなわけがない、と言いきるのは少々独りよがり、早とちりというケースも出て来るだろう。
難しいのは男性自身の持つ性質で、そういう風に細かなことを彼女から指摘されて、そりゃ言い過ぎだろ、とか思っていたりしたとしても口にできない人も多いはずだ。
その理由はただ一つで、会話能力では絶対女性の方が上だからだ。
言い返して彼女に嫌われたりしたくない、という下心もあるかも知れないが、男性自身の本能的な判断から、ふつうは口論で女性からどん引きするものだ。
そうして嫌いさ加減が高じてくれば、知らない間に彼女と縁を切ることまで画策。
いきなりの破局宣言。
突然の別れを突きつけられる、という究極の悲劇も夢(というか、悪夢)ではない。
少ないかも知れないけれど、突然に関係が終わってしまって泣き崩れるようなケース、もしかしたらこういうことが底流にあった可能性も否定できないのではないだろうか?
うるさい女から脱却するには?
何かと細かなこととか、自分の気分次第で目についたことに文句を言う、いちいちうるさい女。
それは同じ女同士でもよく見かけることがある。
また、正直言って、年齢が上になるほど口を出したくなる衝動に駆られてしまうのかも知れない。
私の母など、父が黙っているそばからぺらぺらとモノトーンでしゃべりまくっていたものだ。
そういう風に一つ屋根の下で長く暮らして慣れてしまえば別だが、恋愛交際中の女性にはやっぱりムリ。
いちいちうるさい女のレッテルを貼られてしまうこととなるだろう。
ではこういうレッテルから脱却するにはどうすれば良いのだろうか?
まず一つ目には、自分がなぜいちいちうるさい女でいるのか、その原因を探ってみるとよい。
相手のイヤなところが目につくとか、気に入らないところが多い。
もっとこうすれば良いのに、というところもあったりする。
だから愛情、親切心そして何より私の好きな人だからそうしていてほしい、と言う願望があったり、といろいろあるはずだ。
だが上にもお伝えしたように、男性にとってそれらにすべて耳を傾けるのはムリなのだ。
だから、本当に言う必要のあるテーマとか、内容だけに限って言うと良い。
二つ目として、そういうことを言って悪いことはないけれど、
「言うなら必ず褒め言葉をその前後にして、サンドイッチ」
で言うこと。
これで小言の印象ががらりと変わるはずだ。
悪いことばかり並べ立てて機関銃のように言いまくられれば、女性だってノイローゼくらい出て来るものだ。
小言の響きが最悪になるのは何と言っても話の終わりに言われること。
出だしの最初に言われてもかなり悪印象が新鮮に残ってしまう。
男性との仲、そして男性の健康を気遣うのならば、最低限こういうことに注意してみてはどうだろうか。
もちろん特に一つ目の用件など、言い足りない気持ちも出て来るかも知れないが、それは逆に2番目の褒め言葉に変化させてみるのも手だ。
そんなわけで、いわば小言のテクニックのようなものになってしまったが、子供ではなく大人を諭すというのはそれだけの手順も必要になる。
仲の良い恋人同士だからこそ、それだけお互いの不満がっ表面に出にくくなって鬱積することだって十分ある。
そういう潜在的に悲しみを秘めたような関係にならない様、ぜひ活用していただきたい。
で、ちょっとオマケになるけど、上に挙げた既婚主婦の女性、最近旦那の方が早く家に帰ってこなくなっているそうだ。
この夫婦、大丈夫かな、と思うのだが取り越し苦労だろうか?
山口昌子(やまぐち あきこ)