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売れ残り女の年齢になっても何もしないままだとよけい惨めに?時間切れにならないためには!

紛れもなく私は売れ残り女だ。
逃げも隠れもできない。
売れ残り女の年齢が何歳から?などと熱く議論する年ではもう無い。

もちろん好きで売れ残り女になろうとしたわけがない、きちんと世間の常識、ルールに則って婚活だの出会いを20代からがんばっていた。
だがその努力を尻目に年齢はどんどん加算。

けれどもこの先、今までと同じ行動のままでは何も変わらない。
何か良い方法はないのだろうか?
これは私だけでなく、同じアラサー婚活まっただ中の未婚女性すべての願いのはずなのだ。

その一人として、何とか知恵を絞ってみた。

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売れ残り女の年齢は26~30歳?

ちなみにだが、世間一般に言う売れ残り女の年齢というのは何歳からになるのだろうか?

実ははっきりした定義がないようだ。
当然と言えば当然だけれど慣習的で感覚的な世間の印象から導かれるものと言える。

でも、私は自分に婚活を叱咤する意味で言えば26歳からだと思うし、また逆に、今の晩婚化などをタテにして、一番気楽に売れ残り女を定義したい考えからだったら30歳から、と考えている。

前者の早い年齢を指す方、つまり26歳は、もちろん肉体的に一番出産に適している年齢である20~25歳を過ぎた時点。

後者の30歳というのはもちろん肉体的なピークを過ぎていて、さらに30というショッキングな年齢の数値を指してみたものだ。

繰り返すけれど、私自身の年齢、安定してどちらの売れ残り女の定義など通り過ぎている。

もちろん早めに結婚できることを誰でも望んでいることだろうから、なるだけ25歳を過ぎたら結婚に着手するのがベター。
そして同時にすぐにふさわしい相手が見つかることが一番の理想となるだろう。

20代に結婚すればよいのにしない理由は確かにある!

ところが26くらいになっても今のふつうの女性、私も含めてになるけれど、そういう若いうちにすんなり結婚を受け入れる気にはなりきれない。
その理由の一つは男性もそうだが、女性はとかく社会に出て仕事をしていると、一時たりとも気が抜けない、忙しい真っ盛りになる。

だが、30過ぎの場合とちょっとニュアンスが違って、勤務先自体がそれを要求してくる、上司やノルマにがっちりと縛られていわば“身動き”がとれない。
少なくとも私の場合そうだった。
そんな中、結婚相手を探すこと自体が仕事以外に大変な時間と労力を費やすことになる。

しかもまだその当時は社会経験が未熟で、なかなか対人交渉も不意慣れだし、ましてや婚活パーティーなどでどんな人が自分にふさわしいのか、そういう人間観察まではしっかりと確率できていないものだ。

よく私たち未婚女性が、いまだに婚活している様子を見て世間の声は
「20代のころは遊びほうけていたんだろ」
「社会をなめているから行き遅れるんだ」
「売れ残り女は自業自得。しっかり現実を認識して、早めに手を打たないのが悪い」
などともっともらしい批判が渦巻いている。

私などもこういう批判にはぐうの音も出ないけれど、それでも確かに若いうちは落ち着いて男性を観察する時間もチャンスも無かった、ということも一方の事実だ。

大体婚活と言っては見ず知らずの男性たちと初顔合わせ。
しかも数分の会話だけで自分にふさわしい相手かどうかを即決する。
それが当節の婚活のシステムだ。
そして顔を合わせる基本的な情報は互いの履歴書だけとなる。

はっきり言いたいが、
「これでどうやって生涯のパートナーを選べというのだろうか?」。

功労経た熟女、老年気にさしかかった様な女性ならばそういう洞察力も期待できるのかも知れないが、しょせん20代後半辺りでは、社会経験も未熟な女性と男性。
無理なシステムだ、としか感じられないのは私だけだろうか?

この婚活の実態、アラサー以上になっても変わらないし、むしろ生き遅れている私たち自身はいわゆる“ワケあり物件”の汚名を着せられていることも多い。

つまりそういう履歴書とかちょっと見、多少の会話などでは分かりきれないようなキズがある、だからこそ売れ残っているのだ、という「とらえられ方」だ。

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恋愛を経験していない女性も「ちゃんと」売れ残る?その理由はやっぱり高望みか

ちなみに、適齢期の女性だからと言って必ずしもすべての人が恋愛経験、つまり他の男性と経験や交際したことが有るわけではない。

私もOL時代、このことについては同僚の男性社員たちからからかい半分に揶揄されたことがあるけれど、最近では男性との交際経験がない女性は確かに増えている。

実際信じてもらえるかどうかは分からないけれど、20代後半のある頃まで私もほぼゼロ。私自身そのこと自体が売れ残り女になった原因だと個人的には思っているくらいだ。

そもそも婚活で出会った男性と少ない期間、交際と呼ぶにはあまりに貧弱な体験をした程度だ。
要するに自虐的に語ってみれば、モテない売れ残り女のまま年齢を重ねているのが私だった。

そういうわけで、売れ残り女は20代とか、若い年齢の時に恋愛したり何人もの男と遊び回ったツケだ、という思考、一概にすべての女性のケースに当てはめるには無理がある、と言っておきたい。

高望みは自己防衛の手段の一つ?

また、きちんと婚活の「歯車」に乗りながら若いうちから出会いを求めていたとしてもやっぱりあぶれる女性は出て来るのだ。

そうすると今度は
「相手に高望みばかりしていたからそうなったんだ」
というお叱り。
これもごもっとも。
売れ残り女は、確かに年齢に関わらず相応の高望みをする傾向が強いと言える。

だがこれにも反論がある。
まず見ず知らず、会話さえしたことのない初顔の男性を一気に結婚相手として全幅の信頼を置けるだろうか?

そのためにはどうしても女性として自分を守る意志が働くわけで、そのために相手に対して一定異常のハードルをもうけてしまうのだ。
ひとりぼっち
以前テレビでも売れ残り女、といっては申し訳ないけれど、そういう高望みの女性を取り上げていた番組があった。
あの中に出てきている30前後の年齢になる婚活女性たちの気持ち、そういう危機感を抱いているからだろう。

見ていると高学歴の婚活女性ほどもの凄いハードルを相手の男性に提示してくるのはすごいな、とも思った。
だが彼女たちの不安を考えてみれば、それでも一概に非難はできないのではないだろうか?

売れ残り女を解消するためにはどうしたら良いか

そういうわけで、売れ残り女の私から見て、今の婚活に対して愚痴ることを基本にして語ってしまったけれど、それでも婚活業者だって相当苦労して今のようなシステムを作り上げている、その努力自体は認めて良いだろう。

だが確かに今の婚活のシステムに乗っかって、業者に頼ってばかりでは年齢ばかりが過ぎていく。
はては本当にタイムリミットの時間切れ、となる可能性も出て来るだろう。

時間切れと言ってしまったけれど、その年齢がどのくらいになるかはなんとも言い様がない。

だがあくまでも良い人と出会うことができる素地を造る、それを念頭に考えていくその必要が今有るのでは無いだろうか?

要するに業者任せにせず、自分でじっくりと出会いの方法を考えて行くこと。
業者や社会上の未婚率などの数値を見れば、年々悲観的な生涯独身者の比率は上がるばかりだ。

そういうものを直視するのも大切だけれど、出会いのために今自分に何が必要か?
それをしっかり考えることも大切ではないだろうか。

そう考えたときに、個人個人で異なるかも知れないけれど、今の晩婚とか未婚率上昇の陰に潜むのは、みんな孤独になってきている、横のつながりがなくなってきているのではないだろうか、という点だ。

そもそも出会いなどと言うのは、自然でしかも多彩、そして多くの人間同士の交流の中で生まれるものこそ一番望ましいはずではないだろうか?

だとしたら、別に結婚相手との出会いとか年齢の関心などをひとまずかなぐり捨て、そういう自然な人間同士の交流ができるような活動や職業、あるいは集団に積極的に溶け込んでいくこと。

抽象的な内容になってしまうのだが、今私たちに求められるのはそれこそが一番大切だと私は感じる。

一見婚活に直結しないので遠回りに見えるけれど、しかしながらそうした集団活動のなかでは単なる出会いだけではなく、しっかりした横のつながりだってできる可能性が大いにある。
そういう思考を胸において、具体的にご自身で何ができるか?
それを自問自答しながら将来に向けて努力していただくことを願いたい。

山口昌子(やまぐち あきこ)

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