付き合ってみたら相手の男性が単にあなたの体目当てだった。
そういうケースは意外と多いものだ。

そして相手の女性を本気にさせることに成功し、めでたく体を奪って満願成就。
その後はポイ。

そういう彼氏の術中に落ちた女性の悔しさは分からないでもない。
一方、女性をいとも簡単に本気にさせる手練手管は見上げたものかも知れない。

あくまでも第三者の目から冷静に見た印象だが、そういういい加減な気持ちでアプローチを仕掛けてくる男性にもどこかな気心がないものか、逆に私の体を奪った憎い彼氏を本気にさせる手立てはないものか。

あると言えばあるのだが、そういう「復讐心」に燃えてしまう女性の方の気持ちにもちょっと触れながら、そういう恋の駆け引きについて語ってみたい。

女は男にだまされやすい？体目当てが分かっていても口説き上手な男性は本気にさせる！

女性の方から相手を本気にさせる方法とともに、実際そういう風にお互い策略を巡らせて体目当ての相手を逆にやり込める。
このあたりはそういう駆け引きが楽しいと主張する女性も私の友人にはたくさんいたりする。
というか、そういうやりとりをする中で、相手がどれだけ自分に本気なのかさぐりをいれて、この人なら大丈夫だな、と思う男性を本命にするのが普通かも知れない。

私は女だからどうしても女の擁護をしてしまうのだけれど、私自身恋愛に失敗した経験から言うならば、結局女は男にだまされやすいように造られているものだ。

そして男性の中には本当に女の扱いが上手い男性もいる。
そういう男性というのはやっぱりイケメンで女性に好かれるようなオシャレ、服装をしていたり、それなりに学歴も持っていたり懐周りも良かったりする。
ウソをつくのが上手だし、すごく女性の心理を知り尽くしている。

そういう男性と付き合い始めたはいいが、すぐにヤバイ、と思っていてもそのときには相手の術中にはまっていたりする女性も多いだろう。

分かっているけれど男性にもてあそばれてしまう、そういう女性は多いし、そういう怪しげな“出会い”は気の毒な言い方だが運命でもあるだろう。

女だって相手の男性に対して体目当ての場合も多い

体目当てかどうか、不純な気持ちで自分にあの人は接近してきたのではないだろうか、そういうことを私も後で考えてみることが多いのだが、よくよく考えれば女性の方だって幾ばくか、相手の男性に対して体目当ての気持ちはある。

というか、普通に考えれば絶対無くてはならないのだ。

何しろ私たちは単なる遊びで恋愛するわけではなく、将来を見据えることに汲々としている。

だから当然とのこととなるが、相手の男性にきちんとした男性としての能力があるかどうかは最低限のチェックは必要だろう。

そういう女性と接する、家庭を作っていく能力が全くない、そういう男性も中にはいるかも知れないし、そういう男性とあえていっしょになる決意でいる、そういう女性もいるかも知れないが、大方の女性はおそらくそうではないはずだ。

体目当ての男性を本気にさせるコツは、相手の意表を突くこと

というわけで、体目当ての是非を含めて、そういう男性と女性のあり方の本音を少しかいつまんでみたのだが、じゃあそれはそれとして、体目当てで近づいて生きた男性を逆に本気にさせる方法があるかどうか？
あると言えばある。

一つには、あなたが彼を追うように仕向けてくるのが体目当て目的の彼の常套手段なので、逆に彼を本気にさせるには、その彼を追いかけさせること。

遭う約束を違える、わざと予定をずらして伝える、実際はないのに好意のあるフリをする。
そしてわざと甘えてみる。
それでいてカンジンの体の関係を持つかどうかについては全く受け付けない。

つまり徹底的にじらしてやることだ。
そしてその先に何があるか、といえば結局自分の手ではどうにもならない、そういう風な関係を長期間にわたって続けてやることだ。

男性というのは女性と違い、今すぐにでも意中の女性がいたら自分のものにしたいという衝動的な願望があるものだ。
だから女性と比べれば男性の欲求というのは超短期的なもの。

そういうところへ持ってきて何ヶ月、場合によっては何年もそういう風にじらしまくって何もさせないでいれば、男性の方も最終的には息が切れる。
そしてその後は他の女性に目標を変えたりもすることとなるはずだ。

体目当てだからって相手の男性を本気にさせる好意は、自分の株を下げるかも

とにかく体目当ての男性、私の友人女史もそういう手の男性を何人も知っている人もいたりするのだが、すごく女性のあしらい方が上手い。

なので怒りに燃えてそういう男性を本気にさせる、そうしないと気が済まない、という女性は多いかも知れないが、ともすると自分よりも数段手練手管の長けた男性も多いのだ。

だから一番良いのは決してそういう男性と多く交流する機会を持たないこと、距離を置く、置きまくることがべすとだといえるかもしれない。

なまじのそういう感情任せに何とか相手をだまそうとしてもなかなか上手くは行かないかも知れない。

それだけではない。
ともすれば逆にそういう好意を明るみにされてしまい、あなた自身が自分で自分の株を下げる、つまり周囲の評判を落としてしまうことにもなりかねない。

だから実行するなとは決して私も言えないけれど、十分考えて気をつけて、とだけは言い添えておきたいと思う。

体目当ての男性に出会うのもある意味こちらのそういう気持ちを見抜かれていた、そういう面もあるかも知れないし、私の恋愛失敗が、そういうものの現れというわけではないけれど、

どこかで自分自身を本気にさせる男性が待っている！

女というのはそういう思いをいつまでも捨てない生き物だ。
それを実現するにはいったい今、何をすべきか？
真剣に考えてみる必要があるにちがいない。

山口昌子（やまぐち　あきこ）