スギ花粉の飛散情報がすでに発表されている。
2017年の今年も、その飛散量が花粉症の症状に直撃で影響するので、本当に心配されるところだ。
その心配通りというか、これから花粉症のシーズンを迎える2017年、実のところスギ花粉の飛散量については「表年」だという地域が多い。
表年とは何か?
それとともに2017年の飛散情報にあわせて、花粉症対策にはどんな準備をしておくべきなのだろうか?
2017年の西日本ではスギ花粉の飛散量がものすごい表年だらけ?
スギ花粉の2017年 飛散情報として特筆すべきは、まず何と言っても西日本での飛散量のすごさだ。
東日本は例年並みか、例年よりも飛散量が少ない地域もあるけれど、それを補完し、そしてさらにそれに上乗せするかのような大量のスギ花粉が西日本で飛散することが早くから予想されている。
実際、昨年との比較で言えば、東海地方から西側、近畿そして四国や九州では軒並み昨年の2倍以上となっている。
タイトルを語呂合わせしてお恥ずかしいのだが、本当に“悲惨”な飛散情報だ。
日本気象協会の予測として、2017年の西日本の飛散量を挙げてみると以下の通りとなる。
・東海地方 2.4倍
・近畿地方 2.9倍
・中国地方 1.7倍
・四国地方 2.6倍
・九州地方 2.7倍
となる。近畿地方などほぼ3倍になる!
いずれも前年比。
北陸地方でも前年比が1.4倍となっていて、これを見ただけでもとんでもない量のスギ花粉が降ってくる。
ただ、2016年は「裏年」だったこともあって、例年よりもスギ花粉の飛散量は少なかった。
だから例年比で言えばこれら西日本は例年と同じか、多いところでも東海地方が1.4倍、という数値に落ち着く。
だが、それでもここ3,4年で最大の飛散量だという推測なのだ。
今年は多くの地方でスギ花粉の表年だと言われている。
この表年というのはスギ花粉の飛散情報で用いられる考え方で、飛散量が多い年を言う。
そして地域ごとにそれぞれ異なるものだ。
逆に飛散量が少ない年が裏年で、表年と交互にくる事が知られている。
その表年が今年は非常に多くの地域にあたるため、絶対に油断はできないのだ。
関東甲信越、東北地方はスギ花粉が少ない?だが安心できない理由がある!
これに対して2017の飛散情報、西日本の飛散量増加の“悲報”に対して、例年や前年と比べてみても少なくなることが予測されている。
関東や東北地方に住んでいる方にとって、この点はひとまず安心材料となるだろう。だが実のところ、それでも決して安心はできない。
それは何かと言えば、たった一つだけ個人的に引っかかることがあるからだ。
その理由は、あくまでもこれらの数字とか予測というのはあくまでも日本気象協会の発表したスギ花粉の飛散量の予測に「すぎない」。
つまり花粉症にかかる人間のことについてはノータッチなのだ。
ご存じの方も多いと思うけれど、花粉症を発症する人たちの数は年々増えている。
これはつまり、以前だったらちょっとやそっとの飛散量であっても発症しなかった人たちも含めて、花粉症にかかるようになってきているということだ。
ということは、同じ量の花粉が飛んでいたとしても、一昔前よりも花粉症の症状が出やすくなってしまっている。
だから特にそういう関東甲信越、東北方面の方たちにとっては、単に花粉の飛散情報で「朗報」的な飛散量の減少が予測されても決して安心できないし、してはならないはずなのだ。
もちろんスギ花粉の飛散量が前年と比べて2017年は爆発的に多くなることが予測されている西日本ではなおさらとなる。
下手すれば最悪の状況かも知れない。
そう考えていくべきだと思うのだがいかがだろうか?
飛散開始に備えてどんなことができるのか
そんなわけで、極論巣してみると、たとえ飛散量が少ないと言っても油断ならないし、多い時にもそれなりの覚悟と対策が必要になってくる。
なお、2017年のスギ花粉の飛散開始は地域によって違うが、大体例年の通り、日本列島の西南から徐々に北上していくことになる。
2017年は2月上旬に四国の高知県や九州の長崎、佐賀、福岡県、中国地方の山口県から飛散開始が始まり、徐々に東に移ってきて、2月中旬には関東も始まることとなる。
その後2月下旬には東北地方にいたり、北端の青森県に達するのは3月上旬のことだ。
こうした飛散情報にあわせて、今からできるだけ免疫機能を高める方法を考えて取り組んでみるとよいだろう。
その柱の一つは食べ物。
青魚やヨーグルト、タマネギやバナナ、レンコンやわさびといった物をふんだんに摂ると良い。
逆にファーストフードや砂糖、アルコール、チョコレート、加工肉や乳製品はNGとなる。
もう一つの柱は何と言っても運動だ。
運動問えばおすすめになるのがやっぱりウォーキング。
自分のペースでできるし、晴れた日に外で毎日30分歩くことで代謝機能や免疫力も改善し、美肌にも役立てられる。
ビタミンDが生成されて脂質を押さえてくれるし、カルシウムの吸収をも高めてくれるのだ。
ぜひ行っていただきたい。
そんなわけで、2017年もすでに発表されたスギ花粉飛散情報、目の離せないことになっている。
花粉症の症状と言えば、私なども子供の頃はかからなかった病気なのに、大人になってから毎年の症状がきつい。
人の免疫力が年々落ちていて、それでスギ花粉によるアレルギー患者が増えていると言うことがよく言われているけれど、やっぱり偏食とか運動不足。
これが一番の免疫力低下の原因に思えてならない。
昔の人たちと違って現代の私たちは、ともすればちょっと長い距離を歩くことさえ少なくなってきている。
スギ花粉によるアレルギー症状は、そういう現代人に対して何か警鐘を鳴らしているようにも思う。
私も心がけるようなって来たけれど、花粉症をお餅の方は特に運動不足と食生活の見直しを中心に早い時期から予防対策をしてみること。
最終的には医者にかかるしかないかも知れないが、一番大切なのは何と言ってもこのことにちがいない。
遠藤朱夏(えんどう あやか)