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デキ婚で後悔して子供に申し訳ないと思うのは独りよがり?苦しみを背負う義務も必要か

結婚前に子供を作る、いわゆるデキ婚が今や4組に一組の割合。
だが、同時に後でたっぷり後悔するのもデキ婚といわれている。

「子供に申し訳ない」などと一面殊勝なことを言って離婚をためらうが、それでも別れて片親になるケースも後を絶たないようだ。

デキ婚のメリットもある。子供が出来たのだからまず不妊の心配がない。
だが、別れてしまえば絶対に子供に申し訳ない、という後悔の気持ちは死ぬまで残る。

親だったら残さなくていけない、というのは年配の伯母さんの主張。
子供もいない、未婚の私がおこがましいけれどもっともな話と思う。

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デキ婚が増える背景!多くの人が一時の感情だけで動くようになってきた?

だからデキ婚で後悔するのは、何も夫婦の当事者だけではない。
子供のことを真っ先に考えれば、確かに子供に申し訳ない、という感情が湧くのも理解できる。
結婚前に子供を作ること自体が問題視されてくることとなるからだ。

子供がそういう「生まれ方」をしてくることにより、周囲の他の人たちの都合や事情を無視した形で結婚するわけになる。

後で旦那とトラブって後悔するあまり、子供に申し訳ない、などと言うこと自体が子供にとっては
「そんな言葉で済ませて欲しくない」
はずなのだ。

デキ婚する人たちは計画性がない、単なる自分たちの欲望だけを優先して自分勝手だ、というそしりはいくらでも受ける覚悟を持たなければならなくなる。
そしてそういう世間の反応が強いときにも後悔はある。

ただ、昔と今とを比べてみると、なんとなくだが結婚という行為に昔ほど厳粛で重大な意味を感じなくなってきた、そんな気がする。

また、今現在、社会というのは人同士のつながりが薄れてきて、特に都市部などではマンションでの一人暮らしなど、完全に密室状態だ。

これは周囲の人たちとの意識の共有からはじまって、共通の考えとか常識の共有がなくなってきているのではないだろうか。
そしてまた、「子供に申し訳ない」などという親としての感情が薄れてきてしまったことから、あっさり離婚することが横行しているのではないだろうか。

だから結局デキ婚のように自分たちの欲望の動くままに行動し、周囲の迷惑とか都合も分からない、無視した行動に移ってしまうのではないだろうか?

こういう結婚の形が増える背景も確かにあるけれど、いったん結婚してすぐ自分の身近に旦那がいたりするような結婚生活だと、必ずその旦那に嫌気が差してくる。
長い結婚生活ではない方が不思議と言えるだろう。

その時やっぱり自分たちの感情やぶち切れでいきなり離婚になれば、というよりそれがデキ婚から離婚の理由に大半つながると思うけれど、いくら後悔しても子供のことを考えればどうにもならないことだ。

子供に申し訳ない気持ちから離婚をとどまる人多し?

子供に申し訳ないから別れるのをとどまる人もあるだろう。
よく聞くのは、子供が成人するまではそれでも何とか別れないように絶え続ける、というハナシ。

実のところ私の身内の叔母がそうなっている。
身内の恥でお恥ずかしながら、アルコール依存症に片足を突っ込んだ夫の叔父に嫌気が差し、毎晩酔っ払った叔父と猛ゲンカ。
ある時には近所の人にパトカー呼ばれたとか呼ばれなかったとか。
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デキ婚するとこういうケースもある、ということ。
結婚した当初はお互い“猫をかぶっている”状態なのだが、夫婦生活が長くなるにつれてだんだんボロも出て来る、不満も募る。

結婚前に全然知らなかった本性も表す、などなどいくらでも後悔のタネが出る。
「子供に申し訳ないと思うのならばなぜデキ婚したのか?」
といいたいのは子供本人もそうだろうし、世間からいくらでも非難の声が上がる。

実際上の叔父夫婦。
叔母が子供に「父さんと結婚して私は後悔している」みたいなことも漏らしているようだ。

それを言われた子供、つまり私にとっては年の離れた従姉妹だが、嫌な気分になる、と今度は彼女が漏らしている。
デキ婚は不幸の連鎖があるのかも知れない。

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どんな結婚でも楽しいことばかりを期待すると後悔する?

私は当事者ではないし、繰り返すけれどまだアラサーとは言え未婚の女だからたいそうなことは言えないかも知れないけれど、ただこれだけは確かだと思う。

叔母のように後悔する人は確かに後を絶たないにちがいない。
だが、それでもやはり
「子供に申し訳ない」
とか言っているところを見ると疑問が湧くのだ。

それは結局そういった愚痴をこぼすという行為の中に
「こういう結婚について自分は責任がない、自分だけは正しい」
みたいな独りよがりの感情があるのではないだろうか?

でなければ後悔という行為自体が出てこないはずだ、と思うためだ。

自分たちの思い通りになることを強引に押し通そうとデキ婚した。
子供が出来た。
次第に夫婦仲が壊れてきた。
ケンカ、言い合いの多発。それで後悔。
そして子供に申し訳ない。

こういう彼女のいきさつを知った女性の方々、はたして彼女を手放しで応援したり慰めたりすることが出来るだろうか?
離婚届

デキ婚で後悔するのは苦しみを楽しむ義務の表れ?

離婚したくてもひとまず成人するまでは耐える、と言うのは良くあるハナシで、上にも書いたとおりなのだが、結局その後に別れてしまうと言うのならば、子供に対して
「夫婦というのは、結婚というのは言ったになんだろう?」
と大きな負の疑問を持たせることになりはしないだろうか。

子供にとっては自分が成人した後で遭っても、両親夫婦はきちんと一緒でいて欲しい。
当然すぎる願いのはず。
でもそれがデキ婚というものであって、後悔が常にワンセットでくっついてくると言うしか無い。
それを自分たちはあえて選択した、ということを考えた方が良いだろう。

子供に申し訳ないから成人するまでは、と考えたとしても、結局そういうわけでその後離婚すれば、子供にとって今までの自分たちの我慢や忍耐に説得力もない。
結局そういう忍耐をした後で、親が離婚するという大きな悲劇が自分たちにのしかかるのだ。

「だから本当に子供に申し訳ない、と思っているのならばデキ婚でもどんな結婚でもかまわないけれど、最後まで自分たちはしっかり義務を果たして、別れずに暮らすこと。それしかないと思うんだよね」
デキ婚を後悔している、という叔母の言葉だ。

子供に申し訳ない、でも別れる。
これでは全然申し訳ないと思っていないのと同じ行為をしているに過ぎない、と語る彼女。

親として、苦しみを背負う義務を放棄すべきではないからあれほど大変な目にあっても別れないでいるという。

結婚という行為の重さを間近に知った、というお話だ。

山口昌子(やまぐち あきこ)

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