肉食系男子が最近は減少しているという。
だが実際、そういう男性によっていろいろ悪さを仕掛けられてしまったという、怖い体験をした女性は後を絶たないようだ。
それどころか、複数の女性を巻き込んで、自分の良いように振る舞ってくるようなパターンは増えてきているんじゃないだろうか?
肉食系男子の怖いところというのは、そういう風に複数の女性に対してとんでもない付き合い方をしていたからといって、それがバレなければよい、バレても涼しい顔で受け流しておけばよい。
そういう気持ちが端々に見られることだ。
一体そんな酷いケースにはまった女性、それをちょっと語ってみたいのだが、今後彼女達はどうなるのだろうか?
肉食系男子のイメージは悪くない場合もあるが
肉食系男子の怖いのは、そういう相手の女性の都合とかつらさ、悲しみを表面上では受け止めてくれているのかどうかわからない、一層それらしくもっともな同情めいた心配などもかけてくるのだが、それは結局究極の目的を前提しているからだ。
草食系男子も似たようなものだが、肉食系男子となるとそれがあからさまにキモい、しつこい、自己中でギラギラ系になってくる。
そういう男性が好みだという女性がいることはいて、上手く女性の“鞘に収まる”場合もあるかも知れない。
だが、怖いのはそういう上手く和合することもないはずなのに、男の方で勝手に合点してしまって、
「コイツは俺にぞっこんだ」
と自分だけに都合よく独り合点してしまうことだ。
意志薄弱な女性だとこういう押しの強い男性に弱かったり、いつの間にかそういう気にさせられている、いわば催眠状態になってしまうこともある。
一歩引いて考えることはどんな場合でも必要だ。
複数の女性に対する後始末が超酷い?肉食系男子の甘い言葉はその場だけ!
言葉や行動が鼻につくのはまだよい方だろう。
そういう思考回路行動が肉食系男子の場合、不評なのは認めるのだが、実のところ彼にそういう風に籠絡されてはまり込んだ時が一番怖い。
そしてもう一つ怖いことは。
そういう肉食系男子、女性の口説きも洗練して上手なため、1度に複数の女性と関係を持ったりしている場合も結構あるものだ。
特にイケメンで理知的な男性など、一見むしろ草食系のように見えるかも知れないようなヒョロッとした男性などにこのパターンが多い。
こういう肉食系男子になると、女性を口説けた、最後まで行って目的遂げた、とくる後で飽きてくる。
そして他の女性に乗り換えてみたりするわけになるが、他の男性だったら多少なりとも悪びれる気持ちとか、女性に対してすまない感情などの罪悪感が芽生えるものだが、彼らの場合、慣れによってその感情がまるでないかのような場合もあるようだ。
芸能人の有名どころで考えても、いくらでもこういうタイプに思い当たるのかも知れない。
そういう男性に対しては、こちらが哀れみを請うても抗議してものれんに腕押しみたいなところだってある。
体も心も完全に捨てられてしまうのだ。
一番酷いケースは宗教がらみ?弱みにつけ込んで一網打尽を目論む男子
レアなケースに見えて、実のところそうではない。
実際私も体験した事があるのだが、20代の頃ある会計事務所に勤める公認会計士の男性から、誘われてデートを続けていたことがある。
ところがデートしているうちに、変だと思ったのは、とにかくベッドの関係を要求してくること。
そして今は誰もが知っている名前の、大きな宗教組織に入るようしつこく促してくることだ。
ちょうど私はあることがきっかけで気持ち的にも落ち込んでいた時だったし、その男性、大学時代の友人からの勧めで紹介された経緯がある。
意気消沈していた私は、彼女は信頼できると思ったし、自身の内情を洗いざらいしゃべっていた関係だったのだが、ある日のこと、何でも良い相談相手になってくれる人だよ、とその男性を紹介してくれたのだ。
ところが後でわかったこととして、彼女もまたその宗教団体の構成員。
要するに周囲の人をどんどん折伏させて入信させれば、自分も組織の中でランクが上昇する、それを会計士の男性と密かに共謀して狙っていたと言うことらしい。
私にとっては、同性の女性さえ信じられないという、怖ろしいショックだった。
そのことがあったきり、何年も経った今ではその男性とももちろん、彼女とも顔を合わせたことがない。
そして私は直接聞いたことがないのだが、その男性、まさしく会計士という知的職業という地位を利用し、そういうパターンで女性を入信させる『係り』の人だったようだ。
この手の話では、よく女性勧誘員が男性を性的に絡め取って入信させるという情報が多いようだが、男性側からの勧誘も負けていない。
特に最初のうち、それらしい雰囲気をおくびも見せないような清廉潔白そうな男性。
それでいて夜をしつこくせがむような、いかにも肉食系男子そのままの欲望を見せるタイプ。
最近ではSNSを使ってこの手の折伏、というよりはその下準備として、女性をたらし込む手法もあるようだから、絶対油断ならないのだ。
草食系男子と肉食系男子のどちらかを取るとすれば、それでも肉食系?
極端なケースに触れてみたが、そういうわけで肉食系男子が怖いというのははっきり根拠もある。
だが、大別して今の男性は肉食系と草食系に分かれる(というか、分けようとする)傾向にあると思うけれども、実のところどちらが付き合う男性としてよいのだろうか?
私だったらそれでも肉食系を取るだろう。
女は強い、ということで、まあ私もああいう人間不信レベルの体験しながら、やっぱり強いのだろうか?笑。
理由は、肉食系男子の悪口は雑誌とかネット上で結構沸騰しているけれども、よくよく考えてみれば元々男性が本来持つべき性欲、そして欲求をストレートに表していて、ねじれていないところに好感が持てるからだ。
もう一つはやっぱり生殖能力。
私だけでなく、周囲の友人知人の女性もこれには賛成している。
確かに浮気されたり二股などかけられればたまったものではないかも知れないが、広い考え方をすれば、それも男性が女性を求める欲求を、自分が満たしてあげることが出来なかった、上手く彼の中のオスの部分をコントロールし、操縦してあげられなかったという見方も出来る。
そうとう姉様女房的な考えかも知れないが。
もちろん浮気性というのはとんでもない男性の業病のようなもので、それが酷い人だと知らずに結婚したりした時には、下手をすれば一生がまるごと不幸になる。
だがこのあたりはどういう男性が浮気に走りやすいのか、それを見極めるテクニックも別に必要だろうし、ここで取り上げるテーマでもないから、ひとまず置いておく。
とにかく単純明快な自尊心、自己顕示欲そして欲求の塊のようないわば生命力旺盛な肉食系男子。
怖いところが目立つ、というのなら女性の方からそういう怖い元凶となるトゲをどんどん抜くような働きかけが必要ではないだろうか。
山口昌子(やまぐち あきこ)