付き合っていた彼氏が実は二股男。
その別れ方を考えた場合、正しい方法と悪い方法がある、というのを知っておく方がよい。
他に本命の彼女とまんまと付き合っていて、自分は遊び目的だった。
などと言う事実が明るみに出た時のショックは思い出すのもイヤなことだ。
でも何度か恋愛経験のある人だったら、どうしてもそういう体験に出くわすことも多くなる。
考えたくないと思うけれど、信じている彼氏であればあるほど、実は浮気を繰り返す、二股男だったなどとばれればそれだけ身を切られる、心が折れてしまうのだ。
でもだからと言って、逃げ腰でする別れ方はやっぱりよいとは言えない。
正しい別れ方というのは確かにあるし、そういう風にしないと、悲しみをいつまでも引きずったり、次の恋のステップへと進んでいけない。
どういう風に別れるべきか、それを確認してみよう。
一番よくないのは、自分にも相手にも未練を残させる別れ方
未練というか、仕切り直しのきっかけを相手に与えるような別れ方という法が正しいかも知れない。
要するに曖昧な別れ方だ。
たとえば。
SNSやメールを使って「あなたとはこれっきりにします」「さようなら」と言うだけで別れようとする場合。
逆に言うと、相手の二股男という種類の男性によくあるパターンだが、連絡を取る余地があれば、それを駆使して何とかしてあなたと連絡を取ろうとする場合があったりする。
酷い時にはあなたの実家の方まで連絡をつけようとする、というのが一つのパターンだ。
そこまで行かずともメルアドや携帯の電話番号を残したまま別れたりしてしまうと、人間の感情というのはいきり立つ時もあれば沈静する時もある。
つまりあなただってほとぼりが冷めた頃になると寂しさがつのったり、一方的に別れを告げた自分に後ろめたさを感じたりするなどして、相手に連絡を許してしまうことがないとは限らない。
いや、私が実際友人知人を見ているとそういう“危険”な橋を渡ろうとする女性は意外に多いのだ。
別れる時には自分にも厳しく
だからゼッタイそういう好きを作ってはいけない。
相手からもそうだが、自分に対しても自分自身で“退路”を経っておく、そういう気構えが必要になる。
一番はっきりした別れ方で、優等生的な方法は、そのようなわけで彼氏に面と向かって直接別れを告げることだ。
注意すべきは相手の言い訳や話はゼッタイ聞かないこと。
二股男というのは、こちらの隙を見てどうにかして口車に乗せて言いくるめようとする手合いが多い。
そういう男性につけ込まれて、言い負かされるようではいけないのだ。
変なたとえで言うならば、電話勧誘と同じこと。
・短い時間の中で(長く話すと、それだけ相手が自分に好意を持つ、と勝手に解釈する怖れアリ)
・こちらの言い分だけを聞かせること。
・そして相手からは何も言わせないくらいの勢い、そして時間の短さにしてしまうこと。
相手の男性も、自分が二股をかけていたということは先刻あなたにバレている、というのが前提の別れ方だが、それを相手の男性が知らない、つまりあなたが気づいていないと考えていたならば、二股男だったという裏付け、もしくは出来れば証拠の写真などを持参するとよいいっそうよいだろう。
そして後は上と同じ流れとなる。
これが最も優等生的な別れ方だ。
司法の力を借りることをほのめかすのもアリ
だが中には直接会って離そうとすると、声がうわずったり上手くしゃべれないという心配が潜行してしまう女性も多いに違いない。
実際、上のような直接面と向かってはっきりと事故表明できる女性の方が圧倒的少数とも言えるだろう。
だからその時には直接会えずともよいし、次善の策として携帯番号やメルアドなどの消去変更などの手段を執るのも一つの手だ。
だがそうなると上にも書いたように二股男としてはヨリを戻そうという意欲がまだ湧いている時には何かとちょっかいを出して来やすくもなる。
そうなるとあなたも新しい出会いを作るのに困ることとなるのは明白だ。
その時には究極の策として、弁護士や司法つまり裁判の可能性を匂わせて、とことん追い払おうという意志を示すとよい。
“私はあなたがこれ以上近寄ってくることを弁護士に相談している”
とか、
“慰謝料のことも念頭に入れて、必要だったら近々警察にも事情を話す”
などとも伝えておいてもよい。
もちろんこういう一番深刻な内容であれば、もうメールでも大丈夫だし、その場合この内容を送信した時点でメールアドレスを消去してもよいだろう。
これ以上に詳しいことは法律関係者に確認することをお勧めしたいが、とにかくそのような自分の断固たる態度を見せること。
自分がもう相手の男性に全く会う気も話す気もない、という意志を突きつけるのだ。
別れ方にもTPO、臨機応変が
男性にもいろいろあるし、それに対して別れ方もいろいろあるが、もしも自分がそういう修羅場のようなところでも毅然と出来る女だと自覚しているのならば自分の口で伝えてもよいし、逆にそういう二股男が逆上するようなアブナイ男性でなければ、その方がよいというのは確かだ。
そしてそういう別れ方、もちろん二人の関係がどういうものであったのか、それによっても左右されるし、またどこで落ち合って別れを告げるか、どういうタイミングでメールや携帯をかけて交際を断るのか。
それもいろいろ異なってくる。
だが、一律して言えるのは、
別れようと決断したら間髪を入れずに相手の男性に告げること。
ぐずぐずするのが一番精神的にもよくないし、相手が口実を考えてくるヒマを与えることにもなる。
そしてプレゼントや二人の思い出の品などが手元にあれば、それを捨ててしまうか、相手の男性に送り返してしまうこと。
自分に残る“情”を振り払うためにも絶対必要なことだ。
そして一刻も早く新しい彼氏を捜すことに専念することだ。
そんなわけで、別れ方の上手なポイントは、相手に対して断固とした姿勢を示すと同時に、自分に対しても同様の処置を施す必要がある。
二股男のトリコになったこと。
これは確かに悲しむだけ悲しむしかない。
でも次に出会う男性のためにも、しっかりした正しい別れ方をして自分をきれいにし、新しい恋愛に備えておくことも大切なのだ。
自分のためでもあるし、新しい彼氏のためでもある。
ぜひ忘れないでいただきたい。
山口昌子(やまぐち あきこ)