どこの職場に絶対いる「嫌いな人」。
でもそういう嫌いな人とも話さないと仕事にならない、話さないわけにはいかない。
そんな悩みが渦巻くからこそ職場かも知れない。
友達同士の関係じゃなし、職場なんだから嫌いな人とも話さないといけない。
と分かっているのだが、でもそういう気構えの切り替えが難しい。
相手のわずかな言葉尻にさえ神経が逆立ってしまうことも多い。
私なども泣き暮らしていた一人だから痛切に感じてしまう。
嫌いな人でも、踏みとどまって話さないわけにはいかないような相手とも上手く付き合えることを考えて行くのも職場。
そう考えていった場合、ある裏ワザみたいな方法がある。
あまり誰も知らないようだけれど、私はこれで救われた過去がある。
ちょっとお伝えしてみよう。
よかったら実行してみていただきたい。
職場にいるいる!嫌いな人と話さない以前にすべきこととは
職場には本当にいろいろなタイプの人がいる。
好感の持てる人もいるけれど、どちらかというと嫌いな人の方が多いという女性は少なくないはずだ。
根っからのポジティブ思考の人は好きな人の方が多いかも知れないけれど、標準的には絶対に職場でムリに話さない、話したくない様な嫌いな人の方が多いように感じてならない。
話さないでおければ一番良いけれど、職場だからそうはいかなくなることも多い。
でも何とかして自分のメンタルを安泰に保つためには、もう一つ考えておくべき事がある。
【1】話さない以前に、その人とできるだけ顔を合わす機会を無くすこと。
職場によるけれど、例えば仕事のローテーションなど嫌いな人と鉢合わせするような組み合わせにならないように上司に頼んだりするのも手だ。
けれど、もう一つミになる方法がある。
こちらからなるべくその人の姿、顔や目を追わないようにする、ということだ。
出来れば向こうの声さえもあまり聞こえないようにすると良い。
要するに、自分の視界から嫌いな人を払いのけてしまうことだ。
私もOLしていた頃、その人(同じ年代の女性だったけれど)と同じオフィス内で仕事をしていた時にはなるだけこちらから話さないで置くようにした。
そして朝や昼、そして退勤時にはその彼女の顔すらまともに見ずにそそくさとデスクに着いたり退散したりしていたことがある。
顔を合わせて話し込むと本当に嫌な言われ方かされなかったので、自然と私の方でこうなったと言うこともある。
とにかく自分の視界からその人を抹消してしまうことだ。
声すら聞きたくない時には、イヤホンで作業用BGMでもかけられれば良いのだけれど職場では難しいかも知れない。
でも相手の姿や顔を見ることと声とは同じ相手である限り、自分の頭の中で連動して神経を逆なでしてくるものだ。
それを考えれば絶対に有効な方法になるから覚えておくと良いだろう。
心の中で繰り返し自分に語りかける
もうひとつ、有効な方法がある。
これも私が独自に“開発”して実践した方法だが、職場の同僚に話したりするとすごく効果があってありがたがられたことがあった。
【2】嫌いな人と話さなくてはならない時、心の中で自分に何度も語りかけること。
どういうことかというと、例えば私も過去、職場で嫌いな人とコンビやグループを組まされた時など、本当に顔を合わせて話さないといけないような、とりわけシビアな状況になってしまった事があった。
ただ、幸運というかその人事的な組み合わせ、半永久的というわけではなく2,3週間の間だけだったということがある。
もちろんその期間中は本当に“地獄”みたいなものだった。
だが、このとき必要は発明の母というべきか、私の頭に浮かんだのは、
「この人とはあと2週間、3週間で別れることになる」
という言葉を心の中で反芻し、何度も繰り返していたことだ。
辛くなった時、話さないわけにはいかないと思ってしまうとよけい辛くなる。
そういう時にこうした“救いの言葉”を何度も心の中で繰り返すこと。
それで気持ちをフラットに保つことが出来てくるはずだ。
辛くなったら深呼吸
さらにもう一つ有効な方法があるので教えておこう。
話さないでおければよいけれど、それが出来ないから職場。
元々嫌いな人なのに、あえてその人と話したり相談しなくてはならないとなると本当に心身とも疲れるものだ。
【3】そういう風にストレスをためてウンザリした時には、深呼吸を10回。
お腹から深く息を吸って吐く。ゆっくりやる。
これを最低10回繰り返してみると良い。
ラジオ体操のように直立して、手を大きく振りながらやるとさらに効果的だ。
深呼吸は本当に単純な動作だけれど、これだけでリラックスできるし、気持ちも軽くなる。
他にも血行が良くなったり頭の回転も良くなるなど、様々な心身へのメリットが満載だ。
とりわけウンザリしていたり、ストレスがたまっているような時には呼吸も浅くなるし、人によっては猫背になっているはずだ。
あまりに自分の大嫌いな人が職場にいたりとかした場合、本当に進退問題にもなってきてしまう、深刻な悩みになってしまうけれど、そこを深呼吸。
職場で嫌いな人から受けた嫌な言葉やモヤモヤした鬱憤をしっかり吐き出す、そういう気持ちで行ってみると良い。
世の中嫌いな人だらけじゃない!好きになる努力も大切に
そういうわけで職場ではいろいろな恨み辛み、悲しみなどが働いている人同士の間で行ったり来たりするものだ。
中には
「親の敵くらいに腹が立って憎んでいて、一生話さないでおければどれだけ良いだろうか?」
みたいな相手だっていたりするかも知れない。
だがここで最後に一つ、このワンポイントも押さえておいて損はないかも知れない。
それは
「人を憎むことは簡単だけれど、好きになることの方が価値が高く実りが多い」
ということだ。
お坊さんの説教臭いけれど、職場にかかわらず嫌いな人を作ろうとすればいくらでも作れるような気がしないだろうか?
自分の出来る範囲で良いけれど、わずかな部分だけでも話さないでいた相手と話す機会が出来たりすると、中には今まで嫌った理由が誤解だったと言うことだってありうる。
ただ、もちろんそうは言ってもある意味ムダに理想なのかも知れない。
でもあながち全くムダとも思えないとも考えたい。
人間関係についてはそういう方向への努力もある。
忘れないでいただきたい。
山口昌子(やまぐち あきこ)