女を泣かせるダメ男。
しかしそんな ダメ男とわかっているのに別れられない女。
一体どっちが悪いんだろう？

そんな答えの見えない自問自答を繰り返しながら、自称「ダメ男と別れられない女」の女性が私の知り合いにいる。

でもそういう風に、付き合っている男性がダメ男とわかっているのになぜか別れられない女って多くないだろうか。
いや絶対多い、と私は考える。

でもどうしてそうなるのだろうか、そして本当に別れるにはどうしたら良いのだろうか？

自分にも欠点がある（？）からダメ男と別れられないという女が知人に！

その彼女の付き合っている相手の男性。
まあ浮気はするし、しかも相手は一人二人じゃないし、ダメ男といえばそれ以上の表現が見当たらない。

横から見て、そういうダメ男と別れられない女に成り下がってしまっているその知人、いたって気立ては良い方だ。

というか、気立てが良すぎて優しすぎて、ダメ男の彼氏に浮気をしたことを毎度毎度謝って来られると、堪忍袋の尾が切れる以前に
「何か私自身の方で至らないところがあるのかな？」
みたいにして、かえって自分のアラ探しみたいなことをするようになるらしい。

単なるお人好し？
別れられない理由にはそれもあるかもしれない。

何しろ他の人たちには
「こんな私みたいなことにならないよう、ぜひ気をつけて！」
と、勧告まで伝えている。

でも、確かにあまりトゲトゲしく相手の彼氏の欠点ばかりあげつらってしまうと、自分自身で墓穴を掘ることになる、と私も考えることはある。

どんなカップルでも、片方が、あるいは両方が完璧。
一点の短所もない、というものではない。
同じ人間だし、どこかで何かしらの癖とか欠点、あるいは自分の家族や血縁で問題になるようなポイントがあったって不思議じゃない。

だから自分にだってそういう後ろめたい部分はいくらでもある。
彼氏に対して、浮気という一つの視点だけでのみあげつらうのは性急すぎると思う。

これが実は、その彼女の主張になっている。
私は彼のことを好きだし、はっきりと浮気した時は謝ってくれるし、その時には本当に正直に語ってくれる、とか。

ちょっと待った。
そもそも浮気をするという行為に及ぶ、その時点で既に正直でも何でもないじゃない？
何だか変だなー、と思うしかないのだがどうだろうか？

ダメ男だという原因をよく分別すること！譲れる欠点とそうでない欠点がある？

確かに彼女の言い分を聞けば道理もあるかもしれない。

だが、同じ欠点でも、浮気とか借金、働かない、あるいはアルコール依存症など、いわば社会生活自体が危ぶまれるような欠点があるような場合を普通はダメ男と呼ぶはずなのだ。

それ以外の、いわば男性自身の努力によっては改善できないような欠点があったとしても、それを持ってダメ男とは言わない、と私は思うし、普通一般の世間でも同じ考え方になるはずだ。

だから、はっきり言って寛大すぎだと思える。
変に優しい、母性愛のようなものを持ち出してどうしても別れられない、というのは何となく女の方でもそういう彼氏を悪い意味で支えてしまったと言えるのではないだろうか。

 

そして結局、別れられないというのであれば、女の方がそういう「恐るべき」欠点を軽く見ている、またはその欠点を問題視する以上にその彼氏が好きでしょうがない。

要するに結局、間接的にノロけているのではないだろうか？
そしてそのこと自体、彼女自身が気付いてない、と私は思う。

だから私は言ったことがあるけれど、やっぱりダメ男となる原因をしっかり相手の男性が持っているわけだし、それを直視すること、そして自分自身が考えているよりも、それはずっと重大なダメ原因。

「それを自分の中ではっきりさせて、しっかりした認識を持たなければ、本当に単なるお人好しでしかないよ」
みたいなことを私は懇々と言ったことがある。

上から目線で何となく私ごときがここまで言えるか？みたいな悪びれもあったが、それでも何かの気づきになったら、と思ってのことだった。

はっきり別れる方法を確立して実行することが大切に

ただ、確かにそういうダメ男だということが彼氏に対してもう動かぬ事実ほどに確定的になった時、すぐに別れられるか、縁をバサッと切れるか？

一番の難題はこれだろうか。

その当の彼女も、結局のところはっきりと別れる決め手の方法を考え付かないでいた、ということもあったようだ。

だから実際問題として、別れる方法がなければやっぱり安易に別れられない、というのも女の方の本音でもあるだろう。

結局、ダメ男とどうしても別れられないという理由の一つには、はっきりと別れる方法が見当たらない、浮気を女の方で責めたりする前に、男の方で平謝りされてしまう。
（話を聞いたら、彼氏の方は涙ぐんで浮気を謝罪することもあったとか）

だからこちらが怒った勢いで別れを突きつけるタイミングが外されてしまう、ということもあるらしい。

だが、とにかくはそういう彼氏とはしっかりと距離を置くこと。
これがとにかくは必要条件になるはずだ。

物理的な距離の他、携帯番号やメルアドを変えて連絡できないようにする、女の方で他の男性と交際していることをほのめかしたりする。

もちろんハッキリと別れることを口で言った方がスッキリするのだろうけれど、こういうダメ男というのはそのあたりの会話術に長けている場合も多いようだ。

何となしに変に説得されるような感じで別れ話をうやむやにされる、ということもあったと聞いているし、いけなければ親でも友人でも間に入って別れるということを告げること。

個人的には私はその方が良いとさえ考えている。
なまじうわべの言葉で迷わされ、それで別れられないでいるからだ。

私は幸いというか、そういうダメ男と出会う以前に男性との出会いが極小レベルになってしまったのでそういう苦労はしなかった。（苦笑）

だが、別れられないというのはやっぱり女の方でも責任ができてくるように思う。
結局ダメ男と別れられないというのは、そういう男性を好きでい続けている、ということもあるに違いない。

難しい話だし、どこで別れる、別れないの線引きをするのはやっぱり当事者の“叡智”に頼るしかないに違いない。

えがみななみ